「王子サーブ」「ナンバ走り」って何?

アテネ五輪で炸裂するか ?福原と末續の「必殺技」

2004.07.22 THU

「回転レシーブ」「ムーンサルト(月面宙返り)」「バサロ泳法」などなど、オリンピックが盛り上がるには選手の活躍とともに“必殺技”の存在が欠かせない。

間近に迫ったアテネ五輪にもブレイクしそうな必殺技がある。女子卓球界のアイドル、福原愛の「王子サーブ」と陸上短距離の雄、末續慎吾の「ナンバ走り」がそれだ。「王子サーブ」とは球を高くほうり上げ、しゃがみながらラケットをテニスのサーブのように振りかぶって縦に振るサーブ。福原が劣勢に追い込まれたり、勝負どころで使うサーブとして知られている。体重の上下移動により球速がアップし、さらに相手コートで変化するなど威力は抜群。ちなみに「王子サーブ」というネーミングは、大阪市阿倍野区にある「王子卓球センター」で中高生を指導する作馬六郎氏が編み出した技であることに由来する。王子サーブが有名になったのは、このサーブをマスターした作馬氏の教え子が高校総体などで活躍してから。それを耳にした福原の父、武彦さんが「五輪に行くために必要」と当時小4だった福原に伝授を頼み込んだという。

一方「ナンバ走り」は末續が03年の世界陸上でメダルを獲得した際、「ラスト50mでナンバを意識した」と発言したことがきっかけで脚光を浴びた。「ナンバ」とは江戸時代以前の日本人が行っていたとされる効率的な身体の動かし方のこと。歩き方、走り方なら肩や腰を回さない、つまり体をひねらず、腕を振らないのが基本。もっとも末讀はナンバを腕、脚、股関節の動きのなかで意識しているということであり、実際に腕を振らないわけではない。ナンバをフォームに応用したというのが正しいだろう。ナンバは古武術とも関わりが深く、巨人の桑田も投球フォームに取り入れている。

かつてディック・フォスベリーがベリーロール全盛時代にメキシコ五輪で披露した「背面跳び」は、時が過ぎ、今や走り高跳びの主流となった。五輪には未来の技の原点を見る楽しみもあるのだ。

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