世界記録を破られても動じず!?

巻き返しに闘志を燃やす水泳界のエース北島康介

2004.07.29 THU

7月8日、全米五輪予選の100m平泳ぎでハンセンが出した59秒30の世界新。北島の記録を0秒48も更新したとはいえ、北島と平井伯昌コーチにとれば予測範囲内のことだったという。五輪で勝つためには、58秒台まで視野に入れておかなくてはならないということは、昨年の世界水泳で優勝した時からの共通認識だった。ただ、北島のそこへ向けての準備が遅れていることは確かだ。平井が「今年に関しては毎年出していたテーマを与えなかったことが失敗だった」と反省するように、4月の日本選手権では、もうひとつ乗り切れない泳ぎで終わっている。また、高地合宿明けだった6月のヨーロッパグランプリ・ローマ大会では、ライバルたちの頭を叩いておくためにも勝っておくという目標を果たせず、100m3位、200m2位に終わっている。

帰国後、200mの練習に重点を置き、ストロークの大きな泳ぎづくりを優先する、という平井の発言がニュースになって流れたが、北島には動揺する様子も見られない。

「200mをベースにするということは、元々僕がやってきたことですから。それは初心に戻るという意味で、平井さんも言ったのだと思います。力じゃなくて泳ぎ方が一番ですからね。泳ぎのでかさとか、そういうので勝負しなくてはいけない。力任せの泳ぎというのは僕にとってマイナスなので。200mの泳ぎを、うまく100mにつなげられればいいと思うしね」

ハンセンもこれまでよりストローク数を減らした大きな泳ぎにして、世界記録を更新してきた。それと同じように北島も、昨年の世界水泳で見せた以上の大きな泳ぎを目指すと、ハッキリと言葉にしている。

昨年はスペイン合宿でコモルニコフ(ロシア)に200mの世界記録を破られたことを知り奪回を誓った。そして今年は、同じ場所でハンセンの世界新のニュースを聞いた。北島を燃え上がらせるべき材料は、すべてそろったのだ。

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