アテネ五輪・競泳、有終のフィナーレ!

多くの人に支えられて日本競泳陣、大躍進!

2004.08.26 THU

大会8日目の女子800m自由形の柴田亜衣まで金メダル、となってしまうと、競泳日本チームの勢いに驚くしかなかった。大会前に「1日に1個で合計8個のメダル」を目標にした競泳チーム。苦戦が予想された最終日の男子400mメドレーリレーでも銅メダルを獲得し、目標通りの8個のメダルを実現。しかも北島の2個を含めた金メダル3個は、予想以上の出来だった。

ドーピング検査が厳しくなったという追い風はあるが、屋外プールという条件が悪いアテネで目立ったのは、日本選手のタフな泳ぎだった。それを象徴するのが、ラスト5mで5位から3位に上げた男子100m背泳ぎの森田智己や、同着3位と粘った女子200m背泳ぎの中村礼子、ラスト50mで逆転してがむしゃらな泳ぎで逃げきった柴田だろう。これまで、肝心な場面で競り負けていた日本選手にはなかった姿だ。

「選考基準を高いレベルに設定したため、それを乗り越えたタフな選手たちが揃ったことと、しっかりと戦略を持って戦える優秀なコーチがいて、選手たちも、その指示を実行できるまでの力を持つようになった、というのが好成績の要因だと思います」とは上野ヘッドコーチの言葉。そんな各選手たちのモチベーションを飛躍的に向上させたのは、世界記録を出し、世界チャンピオンになった北島康介という存在だった。

主将の山本貴司は「シドニー後、チームを強くするためには男子が引っ張らなくてはいけないということをテーマにした。そのなかで康介が出てきていい刺激になりました」と言う。その山本も26歳ながら、200mバタフライで自己記録を大幅に更新して銀メダルを獲得。彼もまた精神的な支柱としてチームを支えたひとりだ。

さらに、国立スポーツ科学研究所の岩原文彦氏などが即時にレース分析のデータをチームに送り、それをレース戦術を立てるための材料に使えたことも重要だった。競泳チームのアテネでの躍進は、多くの人材に支えられた結果なのである。

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