9.8オーナー会議から見えた球界再編問題の行方

プロ野球・史上初のストははたして回避されるのか?

2004.09.16 THU

先週末、日本プロ野球史上初となるストは回避された。近鉄とオリックスの合併が発端となった球界再編問題は、合併に反対するプロ野球選手会が合併の1年間凍結を求めストを示唆。結果的に選手会とNPB(日本プロフェッショナル野球組織)は暫定合意に達し、交渉期限を9月17日午後5時まで延長。9月11日、12日のスト回避が決まった。

以下、合意事項をまとめてみる。1.合併した場合と、合併を凍結し交流試合導入を視野に入れた現状の球団数で来季運営した場合について経営者側が収支を含む諸問題についてシミュレーションを行う。2.現行の加盟料、参加料を撤廃。預かり保証金制度を導入し、新規参入球団の加盟促進を積極的に検討する。3.新たな球団削減の不安払拭のためセ6以上、パ5以上の来季球団数を確約。4.選手会との協議・交渉の延長。それによる9月11日、12日のスト回避。5.ドラフト改革、年俸問題などの協議を1年間、徹底的に行っていく。6.9月17日午後5時までに上記協議が整った場合、選手会は9月18日以降に予告していたストを行わない。

選手会は1.のシミュレーションによって、交流試合を導入すれば近鉄が来季も経営可能との結果が出ることに、わずかながら近鉄存続の可能性を見出し、スト回避を決めたというわけだ。しかし、その後、経営サイドは合併が覆らないことを匂わし、3.の来季球団数も「万が一、球団消滅などの動きが出た場合は審議する」という姿勢を崩していない(つまり親会社の経営問題に伴うダイエー消滅の可能性を残している)。また新球団参入についても消極的な発言が出るなど、合意事項を巡る選手会との温度差は広がっている。そこで選手会は独自のシミュレーションの用意を決定。16日から再開される交渉では、シミュレーションの結果を巡って激しい議論が交わされるだろう。果たしてその結末は――。全ては17日午後5時、明らかになる。

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