オーウェン加入でレアルはどうなる?

戦力過剰問題の解消は勝ってゲームを増やすこと

2004.09.30 THU

今シーズンもまた、レアル・マドリードに超大物がやってきた。日本ではスーツや腕時計のCMでお馴染みのイングランド代表FWマイケル・オーウェンが、ギャラクティコス(銀河系集団)に加わったのである。

2000年夏に会長に就任したペレス氏は、「毎シーズンひとりずつ、世界的な選手を獲得する」という選挙公約を掲げた。その一番手として仇敵バルセロナからポルトガル代表MFフィーゴを引き抜き、フランス代表MFジダン、ブラジル代表FWロナウド、イングランド代表MFベッカムとビッグネームを集めてきた。オーウェン獲得はその延長線上である。

ところが、現場には必ずしも歓迎ムードが漂っていない。FWにはクラブ生え抜きでキャプテンのラウールがおり、先発の2トップは彼とロナウドで決まっている。控えにはレンタル先のモナコ(フランス)を欧州準優勝へ導き、勇躍復帰してきたモリエンテスがいる。人気者の彼を冷遇したら、地元ファンを刺激してしまう。

また、FWの人材過多で中盤にコンバートされ、あげくベッカムの控えに甘んじている副キャプテンのグティは、過激な発言で知られるキャラクターの持ち主だ。いつ危険分子となってもおかしくない。「マイケルは予定外の戦力だ」と、カマーチョ監督が困惑するのも無理はないだろう。オーウェンとて特別扱いはできないのだ。

その一方で、DFラインにアルゼンチン代表サムエルとイングランド代表ウッドゲイトを補強したのはプラス材料だ。ここ数年のアキレス腱だったディフェンス力は、彼らの加入で間違いなく整備されている。

となると、重要なのはチャンピオンズリーグで勝ち上がれるかどうか。豊富なFWのコマを使い回せるだけの試合数を確保できれば、内紛とは無縁でいられる。しかし欧州のカップ戦で早期敗退となったら。出場機会を分け合うビッグネームがストレスをため、ついには内紛というゴシップネタが提供されることになるかも。

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