中日ドラゴンズ、セ・リーグ制覇!

落合監督の代名詞「オレ流」采配の真実

2004.10.07 THU

今シーズン、巨人有利の声を覆し、セ・リーグに旋風を巻き起こした中日ドラゴンズ。その要因はいろいろと存在するが、就任1年目にして好成績を収めた落合監督の「オレ流」手腕を抜きには語れない。でも「オレ流」とは実際どんな中身だったのだろうか?

今年、中日のほぼ全試合に帯同し、落合監督の手腕をつぶさに見てきたスポーツライターの横尾弘一氏は次のように語る。

「現役時代の落合監督は“プロ野球で一番偉いのは選手。そして公式戦で結果を出した者の勝ち。だからキャンプや練習をどう過ごすかは自分次第。結果が出なかったら自分がクビになるだけだ”という考えの持ち主でした。それを監督になって、そのまま選手全員に伝えたんです」

つまり監督の評価基準はあくまで公式戦の結果のみ。試合中のサインなど最低限のチーム規律を守ること以外のプレーや練習は自分流でやれ、ということである。いわば本当のプロ意識を植えつけたというわけだ。だからコーチも選手が困って尋ねてきたらヒントを与えるというスタンス。コーチ陣には自分から教えてはいけないというルールも徹底された。

もともと「オレ流」とは落合監督自身の言葉ではない。現役時代、初めて三冠王に輝いた時に出版した『なんと言われようとオレ流さ』という書籍のタイトルが語源である。公式戦で結果を出すことが第一、という考えに基づいた落合監督の行動が、当時の監督には自分の言うことを聞かない選手に映り、それをマスコミが自分勝手とかわがままといったイメージで揶揄。いつしか「オレ流」はその代名詞として誤用されるようになったのだ。しかし真の意味のオレ流とは「練習や調整は好きにしろ。ただし結果はきちんと出せ」という、ある意味、プロ野球選手のプロたる基本姿勢を説いた言葉なのだ。落合監督はこの意識を浸透させるのに3年かかると踏んでいたが、選手たちは1年で理解した。それを何よりも喜び、讃えているという。

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