「名馬」の早すぎるリタイア

キングカメハメハ故障発生!どうなる!?秋競馬

2004.10.29 FRI

10月21日、衝撃的なニュースが飛び込んできた。皐月賞とダービーではなく、史上初めてNHKマイルCとダービーの2冠を達成した3歳馬キングカメハメハが、右前脚に浅屈腱炎を発症。天皇賞・秋を目前に長期離脱をよぎなくされることになったのだ。最悪の場合は引退に追い込まれるだろう。

屈腱炎は数多くの名馬をスクラップにした不治の病で、最近では昨年の2冠馬ネオユニヴァースが、これがもとでターフを去ることになった。菊花賞馬ザッツザプレンティも現在闘病中だ。そんな難病にこれからの競馬界を背負って立つ存在になるはずだったキングカメハメハが冒されたのは、残念なことこのうえもない。無事ならば、天皇賞・秋で新型3冠を達成。年末の有馬記念でも有力と見られていたからだ。

そもそも、1600mと2400mという大きく異なる距離のGIで勝利を飾ったことは、同馬がスピードとスタミナの両方に優れていることを証明している。しかも、NHKマイルCはレースレコードで5馬身差の圧勝。ダービーはコースレコードで1馬身半差の完勝と、春の時点で完成された強さを見せつけた。さらに、休養明けの神戸新聞杯では、ダービー2着馬ハーツクライやラジオたんぱ賞勝ちのケイアイガードを問題にせず圧倒。もはや、同世代に敵なし状態だったのだ。

そのうえ、本来もっとも強いはずの4歳世代のレベルが今年は低く、天皇賞・春は5歳の人気薄イングランディーレが、安田記念は6歳のツルマルボーイが、宝塚記念は7歳のタップダンスシチーが勝った。

6歳、7歳が主役の秋競馬なら、3歳とはいえ実力が突き抜けたキングカメハメハでじゅうぶん勝負になる。ここでいっきに世代交代が実現し、ナリタブライアン、シンボリルドルフ、テイエムオペラオーといった歴史的名馬に肩を並べる新スーパーホースが出現すると誰もが確信していた。

その主役がいなくなって、秋競馬は一転大荒れのムードが漂っている。

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