福原愛、中国プロリーグ入り!

福原愛をスターたらしめる“子役的宿命”とは?

2004.11.18 THU

中国プロリーグの強豪「北京」への入団が内定した卓球界のアイドル・福原愛。本場への挑戦という意味では、イチローや田臥、あるいは音楽における宇多田ヒカルらと同じだが、16歳(高校1年生!)という若さは特筆モノだ。実際、その存在感はある意味、VIP級。先日、青森県チームの一員として優勝した国体でもファンが押し寄せ、ひとりだけ警護が付けられたりした。彼女がメジャー化するほど、競技としてのマイナーぶりが逆に際だつという皮肉は否めないものの、卓球界への貢献は計り知れない。

そんな愛ちゃんの魅力はやはり独特のスター性。例えば“サァーッ”という謎のかけ声や“王子サーブ”などの得意技、そして何より、幼い頃から道一筋に生き、かつ注目されてきた者だけが持つストイックさとサービス精神である。世間はそこに畏敬の念と子役の成長と面白がるような好奇心(これは男性にとって、“萌え”にもつながる)を抱く。さらに子役的というなら卓球の曲芸っぽいイメージが越後獅子風の哀愁に通じていたり『おしん』の小林綾子(ネタが古くてスミマセン)に似たルックスが辛抱強さをかもし出していたり、というあたりもプラスに働いているわけだ。

しかしながら、そんな子役的宿命にも押し潰されることなく、彼女自身はいたってマイペース。会見などでは“天然”ぶりで笑わせる。ただし、本人は素直に正論を吐いているだけなのがミソ。何かの大会後に「楽しめましたか?」ときかれ「楽しむためにやってるんじゃないので」と返した発言などは、痛快ですらあった。“勝てなくても、楽しめればいい”というありがちな自己弁護とは一線を画す、闘う者の強さが、彼女を結果的に皮肉屋にするのだ。

というわけで、泣き虫愛ちゃんはもう卒業。最近泣いたのは“セカチュー”の読後くらいだそうで、今後も平成生まれのアスリートらしく、自分のために闘っていくはずだ。祝・海外進出。これからは世界の中心で“サァーッ”と叫ぶべし。

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