女子テニス界に新星現る!

ライバルはシャラポワだ!?14歳・森田あゆみへ高まる期待

2004.12.16 THU

群馬に強い選手がいるという噂は、数年前から聞こえてきていた。その少女は、いわゆる名門のテニスアカデミーではなく、地域に根ざしたテニスクラブで腕を磨いていた。両親が趣味でプレーしていたことがきっかけで始めたテニス。特別、英才教育を受けたわけではない。「進化」が加速したのは1年前からだ。当時13歳の森田あゆみは、まず14歳以下の国内タイトルを獲得。その後、国際大会でも活躍するようになる。

去年9月には、杉山愛の個人事務所が経営するパーム・インターナショナルTAに移籍。神奈川に住む祖母の家から練習に通う日々が始まった。年末には、ジュニアの世界一を争うオレンジボウル14歳以下で3位に。そして、この11月、森田は14歳にして全日本選手権ベスト8入りを果たし、一躍、「杉山2世」と呼ばれるまでになった。

先制攻撃。森田の特徴は、このひと言に尽きる。瞬発力と全身の柔軟性を生かし、どこからでも強打していく。この点で森田は、日本の女子テニスの概念を覆そうとしている。伊達公子のライジングショットも、杉山のフットワークを生かした鋭い切り返しも、結局はカウンターパンチ。しかし、先制攻撃こそ今の世界の本流である。だからこそ、それを武器にする森田の将来性が高く評価されるのだ。その才能には杉山も一目置き、周囲には半分本気で「引退したら私がコーチをする」ともらすほどだ。

杉山の母親でコーチの芙沙子さんも森田の才能を高く買っている。全日本選手権で手応えを得た芙沙子さんには、来年3月の中学卒業を待ってプロに転向させる考えもあるという。14、15歳でのプロ転向は、世界の女子テニスでは少しも珍しいことではない。「5年で世界のトップ10も夢ではない」と芙沙子さん。丸山淳一コーチも「杉山を超えてほしい。それだけの素材」と期待は高い。ただし、全日本の準々決勝で見せたように、試合運びにはまだ幼さがある。大人のテニスに慣れるまでは、一試合一試合が勉強だろう。 

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