苦難の日々を経てわかった喜び

川口能活・Jリーグ復帰!その真意を直撃取材!

2005.01.20 THU

日本代表の守護神が、3年半ぶりに国内のピッチへ戻ってくる。デンマークリーグのFCノアシェランを昨年11月限りで退団したGK川口能活が、地元静岡のジュビロ磐田と3年契約を結んだのだ。

01年秋に当時イングランド1部(日本の2部)のポーツマスへ移籍してから、川口は所属クラブのレギュラーをつかめずにいた。03年夏にノアシェランへ移籍しても、試合に出られない日々は変わらなかった。

それでも彼が欧州でのプレーにこだわってきたのは「練習から学べることがある」からであり、「海外の厳しい環境のなかで人間としても成長したい。それがサッカーにも生かされる」と考えていたからだった。Jリーグがシーズンオフになるたびに複数のクラブから移籍の打診を受けていたが、どんな好条件にもサインしなかった。

だが、昨年夏のアジアカップ優勝やワールドカップ1次予選突破に貢献するなかで、川口は「試合に出る楽しさ、プレーする喜び」を再確認する。「とにかくサッカーがしたい」という衝動が抑えきれなくなっていたところへ舞い込んだオファーを、断る理由は見当たらなかった。来年2月9日開幕のワールドカップ最終予選に万全のコンディションに臨みたいのはもちろんだが、「もっと純粋に、プレーする喜びを味わいたいんです」というのが本音である。

「海外へ行って自分がどう変化したのかはまだ分からない。でも、イングランドとデンマークで積み重ねてきたものはある。自分が持っているものを最大限に発揮して、磐田に貢献したい。不安はないですね。いまはすべてにおいてワクワクしている」

磐田の山本監督は「いうまでもなく日本最高のGK。今回の移籍がさらに飛躍するひとつのステップになれば」と、最大限のバックアップを約束している。

1月初旬には入籍も果たし、守るべき家族も得た。公私ともに充実の時期を迎えた29歳の守護神は、「いつもどおりのマイペースで」新たなシーズンを待つ。

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