W杯アルペン、日本人初勝利なるか?

アルペンスキーの注目株佐々木明の滑りに期待

2005.01.27 THU

佐々木明がスキーファンの度肝を抜いたのは03年1月のアルペンスキーW杯スラローム第5戦だった。ランキング下位だった彼の1本目のスタート順は、コースが荒れて不利になる65番。そんな悪条件にもかかわらず7位に食い込むと、2本目にはトップタイムを叩き出して順位を2位に。優勝したジョルジオ・ロッカ(イタリア)とは0秒04差の接戦で、88年に岡部哲也以来の日本人最高順位をアッサリと達成してしまったのだ。

「06年の五輪で選手を辞めると思います。そのころには、W杯でも勝ちまくってるはずですから」

とまで公言して自分自身にプレッシャーをかけていた佐々木の持ち味は、常にフルアタックする攻めの滑りだ。初出場だった02年ソルトレーク五輪はコースアウト。翌03年2月の世界選手権では滑降以外の全種目に出場しながら、結果を残したのがスーパーGの34位のみだったのも、果敢に攻めたため途中棄権となってしまったからだ。

その後も10位以内を2回記録して02~03年スラローム総合15位になり、先輩の皆川賢太郎を押し退けて日本のエースとなった佐々木。昨シーズンはシーズンイン直後にケガでリタイアしながらも、4度のひと桁順位を記録して総合11位と、ランキング15位以内の第1シードを確保する底力を見せつけた。

今季は夏場に足首を痛めて十分な練習をこなせずにシーズンイン。「スキーをやりたくない、とさえ思うほど気持ちが乗らない」とモチベーションが低い状態だったが、12月13日のW杯スラローム第2戦、トリノ五輪の会場となるセストリエールでは、1本目の20位から「今までで一番価値のある滑りかもしれない」という2本目で、一気に盛り返して5位に入った。思い切っていける、調子のいい時の感覚が戻ってきたという佐々木は「W杯が全部ダメでも五輪は勝ちたい」と気迫も復活。“今年はアルペンが面白い”というのが、スキー関係者の合言葉にさえなってきた。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト