中田浩二は仏リーグで活躍できるか?

苦難必至の移籍でも決して負けるな中田浩二

2005.02.10 THU

鹿島アントラーズの中田浩二が、フランスの名門オリンピック・マルセイユに電撃移籍した。

日本人選手が海外に移籍するたびにスポーツ紙は「名門」という言葉を簡単に使うが、マルセイユはフランスリーグの名門中の名門である。100年以上の歴史のあるクラブであり、リーグ優勝8回、カップ戦優勝10回を誇り、パリ・サンジェルマンとともにフランスリーグの名門として知られている。92―93年シーズンでは、デシャン、デサイー、バルテズといった、98年フランスW杯優勝メンバーに、のちに名古屋グランパスエイトでプレーしたストイコビッチらスター選手を擁し、チャンピオンズリーグ決勝でACミランを破り、フランスのクラブとして初めて、チャンピオンズカップを手に入れている。しかし、当時の会長の、国内リーグでの八百長疑惑が発覚。チームはチャンピオンズリーグ優勝を剥奪され、2部降格を余儀なくされた。あれから10年以上が経ち、マルセイユは名門復活を目指している。

そんな名門チームに中田が移籍できた理由は、昨年11月、かつて日本代表の監督を務めたフィリップ・トルシエ氏がマルセイユの監督に就任したからだ。トルシエ氏は日本代表監督時代、A代表のほか、ユース代表、五輪代表の監督も指揮を執り、各カテゴリーで中田を使ってきた。現在のマルセイユは左サイドの選手が手薄なため、プレーの特徴を知り尽くしているトルシエ監督が、中田に白羽の矢を当てた形での入団となった。試合に出場する可能性は高い。

しかし、トルシエ監督の契約は2年契約だが、来シーズンの続投条件は、今シーズンの3位以内。それをクリアできなければ解任となり、中田は実力でスタメンを奪わなければならない。決して、恵まれた移籍ではないのである。

中田は小野や稲本、高原ら「黄金世代」と呼ばれたなかでもクレバーな選手として有名。その点に期待したいところだ。

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