積年の課題・日本代表のFWは誰が適任?

いまだ固定しないアタッカー2トップは何を基準に選ばれるのか

2005.03.17 THU

昨年からメンバーが固まってきたジーコジャパンにあって、いまだ流動的なのが2トップだ。2月9日の北朝鮮戦は鈴木(鹿島)と玉田(柏)が先発したが、流れを引き寄せたのは途中出場の高原(ハンブルガーSV)で、決勝弾は大黒(G大阪)だった。

ストライカーには様々なタイプがある。鈴木と久保(横浜)は屈強な体を生かしたポストワーカーで、玉田と大久保(マジョルカ)はスピード豊かで切れ味鋭いドリブルを持つ。高原と柳沢(メッシーナ)はマルチな能力を備えており、大黒(G大阪)はスペースへ抜け出すのがうまい。

基本的には同タイプの2人を並べるよりも、違う個性を組み合わせたほうが攻撃のバリエーションは豊富になる。鈴木と玉田のコンビはその典型。MFとの連携でいえば、中学時代からお互いを知る小野(フェイエノールト)と高原の関係は秀逸だ。

また、試合の持つ意味によってチョイスは代わる。たとえばアウェーゲームでは、孤立したなかでもしっかりボールを収めるキープ力や、前線からの積極的な守備がFWに求められる。適任者は鈴木だ。そのうえで、相手の裏のスペースを狙うゲームプランを用意すると、玉田、大久保、大黒らが先発候補に浮上してくる。

ジーコ監督も鈴木がお好みだ。体を張って相手のファウルを誘う彼がいることで、中村の直接フリーキック、中澤のヘディングの強さといった日本の特徴を引き出せるからである。

個人的には鈴木と高原を先発に推したい。昨年10月のオマーン戦(アウェー)でも勝利に貢献したこのコンビは、ドイツ・ブンデスリーガでの高原の好調さを考えても対戦相手への脅威度が高い。玉田や大黒のようなタイプは、全体的な運動量が落ちる後半から起用したほうが効果的だろう。

2トップをめぐる議論は絶えないが、豊富な選択肢を有効活用するのも一考だ。FW全体の総合力で得点すればいいわけで、必ずしも固定する必要はない。

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