NHL全試合が中止に!

北米スポーツ界を揺がすサラリーキャップ制とは?

2005.03.24 THU

氷上の格闘技、北米プロアイスホッケー「NHL」の今季1230試合が、歴史上初めて全て中止されることになった。理由はサラリーキャップを導入する新労使協定交渉が決裂したタメとある。う~ん、よく分からない。サラリーキャップって何だ?。調べてみると呼んで字の如くサラリー(収入)のキャップ(蓋)という意味だった。つまり、年俸総額の上限を決めるって事。アメフト(NFL)やバスケ(NBA)ではすでに導入されている制度だ。このサラリーキャップにはメリットが多い。経営が上手くいくのはもちろん、高年俸の選手がいれば、低年俸の選手を増やさないといけなくなる。アベレージの選手を揃えても、その中で活躍した選手がいれば、バランスを取り直さなければならない。そうすると選手の異動が激しくなって、チーム同士の格差が少なくなる。好ゲームが増えて観客が増える。そして最終的に全体収入が上がる。

しかし、選手側としてはデメリットが目立つ。今季、NHLの経営側は、全体収入の75%にも達する年俸総額をなんとしても下げたかった。ところが、他のプロスポーツに比べて年俸が低いと感じている選手側は、低い上にこのサラリーキャップを導入されてはと、拒否し続けていた。今回の中止はこの交渉が決裂したってワケ。結果、本来アイスホッケーを全米に普及させるため、拡大路線を取ってきたNHLは、年間20億ドル(約2100億円)の収入のみならず、プロスポーツに欠かせない人気までも失う危険性が出てきた。

昨年6月、NHLのドラフトで、史上2人目の日本人プレイヤー・福藤豊選手(22歳・ゴールキーパー)が指名された。今、彼はマイナーリーグのチームと契約を結んでいるが、当然、どんなに努力しても今季のNHLのリンクに立つ事はない。米のエコノミストが「氷上のスポーツにしては、熱くなりすぎだ」と皮肉ったようだが、この代償は今後高くはね返ってくるに違いない。

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