どうなる? メジャーに挑戦した中村紀洋

旺盛なサービス精神が原因?中村紀洋が誤解されるワケ

2005.04.21 THU

今年、ドジャースに入団したノリこと中村紀洋に対する世間一般のイメージが激変したのは3年前のオフ。近鉄からFA宣言し、メッツと契約寸前のところまでいきながら、球団の公式HPにいち早く「入団決定」の記事が出たことに中村側が激怒。一転、近鉄残留となった騒動が原因だ。しかし、見方によれば拍手を持って迎えられてもおかしくない決断も、マスコミは「優柔不断」「ノリ様、何様」と叩いた。ドタキャンに加え、当時人気絶頂で一時は入団濃厚と見られていた星野阪神を振った経緯もマスコミ、ファンの心象を悪くした。

また、本来は話好きの大阪人であるノリ。騒動の当初は「聞かれれば答えるのもプロ」との姿勢でマスコミに対したが、ある意味での雄弁さが記者の取り方1つで誤解を含んで報じられた面もあった。結果、ルール違反を良しとせず、「義理人情」を貫いたはずの本人の思惑とは裏腹に世間の目はノリから離れていった。その一方で騒動以降の2シーズンはヒザの故障に苦しみ、アテネオリンピックや近鉄の合併騒動の中でも主役になれず、イメージ回復の絶好機もモノにできなかった。

そのノリが「もう一花咲かせたい」と日本での10分の1の年俸でドジャースとマイナー契約を結び、入団したのが2月。まさにゼロからの出発だったが、オープン戦出場20試合で打率295、8打点にチームトップタイの3ホーマーで結果を残した。また、厳しい環境の中で遮二無二に結果を求める姿は、日本のファンの心にも響き始めていた。ところが、開幕直前にチーム事情から無念のマイナー行きを告げられると「ここは実力の世界じゃないのか」と態度を保留。移籍に加え、一気に日本球界復帰の可能性まで示唆した。

またしても、その言動によってファンの心が離れてしまうのでは…、と心配したが、マイナーで3戦2発の大爆発。アッという間にメジャー昇格を果たした。とは言っても、ここからが勝負。この先のノリには言葉ではなく、そのプレーで大いに自らを語り、「いかにも」のサクセスストーリーを打ち立ててもらいたいものだ。

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