バレンタインイズムが着実に浸透

打撃、走塁コーチが明かす好調ロッテの強さの理由

2005.06.02 THU

パ・リーグに異変が起きている。9年連続でBクラスに停滞、優勝(日本一)に至っては30年間無縁の千葉ロッテが大方の予想を覆し、ペナントレース首位争いの主役を演じているのだ。低迷の原因は明白だった。投高打低。リーグ屈指の投手陣を擁しながら、打てない、走れない、よって勝てない…。攻撃力、得点力の低さが弱点だった。ところが、今年は野手陣が一転して大奮起。5月26日現在、チーム打率2割9分6厘、得点295、盗塁37個。いずれも12球団トップという驚くべき変貌を遂げている。

テキサスレンジャーズ、ニューヨークメッツなどで長年、バレンタイン監督の名参謀を務めてきたトム・ロブソン打撃コーチに、その理由を聞いた。

「バッティングで最も大事なのは、ポジティブな考え方を持つこと。私は選手たちに毎日繰り返し、『君たちはできる、できる』と言い聞かせているんだ。打者というのは打率3割で上等。10回に3回ヒットが打てればOKと強調していることで、選手はリラックスして打席に立てている。技術面では、下半身の使い方とバットスイングの動きの正しい順序を教え込んできた。今年になって選手たちが監督や私のバッティング理論をよく理解し、実践してくれている」

盗塁王を3度獲得した実績を持つ、高橋慶彦1・2軍巡回走塁コーチはこう話す。

「とにかく今年はドンドン走らせるというのが監督の方針。足の動かし方や打球判断、相手の守備位置確認など走塁の基本を徹底して、サインが出たらいつでも走れる準備を全員にさせています。ただ、走塁に関しては練習さえすれば誰でもうまくなれるけど、盗塁は無理。その点、うちはもともと小坂誠や西岡剛ら足が速くて盗塁ができる選手が揃っているから、監督の目指す本当の意味での機動力野球が機能している」

監督就任2年目にしてバレンタインイズムが浸透し、投打が見事にかみ合った千葉ロッテ。今年がプレーオフ出場、リーグ制覇の最大のチャンスだろう。

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