長期的・安定的球団経営の新たな一手

球場のチケットは安いor高い?千葉ロッテが席種・料金を改変

2005.06.16 THU

チームの快進撃に伴い、前年比40 %増と驚異の観客動員数を記録している千葉ロッテが、交流戦明けの6月21日から一部の席種およびチケット料金を変更するという。1塁側内野A席(900席)を削減し自由席を増設するほか、3塁側内野A席は600円もの値下げに。現状のままでも十分に客足を維持できると思われる時期に、あえて、なぜ…?

「特に平日の試合では内野S席、内野自由席、外野席は埋まっても内野A席だけがポッカリ空いている。つまり、その席には3200円を払う価値が認められていないということ。そもそも料金とは、お客様が納得して成立するもの。値段に見合う、またはそれ以上の満足が得られなければ再度、足を運んでもらうことは難しい。目先の収益ではなく、長期的に安定した経営を目指してのことです」(荒木重雄企画広報部長)

さらに、6月28、29日の対福岡ソフトバンク2連戦では「全席自由1500円」という前代未聞のビッグプロジェクトを決行! 通常5200円のネット裏SS席から、今や全国区となった熱狂的なマリーンズサポーターがひしめく外野席まで、試合中、スタンド全体を自由に移動できる。この機会に、いつもとは違った観戦スタイルを存分に楽しんでみたいものだ。

「多チャンネル化や視聴率の分散化が進む昨今、多額の放映権収入を当てにはできない時代です。また、箱(球場)のキャパには限りがあるためチケット収入も必ず頭打ちになるときがくる。しかし、野球と他のコンテンツを融合させることで、ビジネスチャンスは無限に広げられると考えています。そのためにはゲーム自体に魅力があるのはもちろん、スタジアム全体が楽しい空間であることが重要であって、それを示す一番の判断材料がボールパーク動員数になるのです。人が集まるところにビジネスチャンスありきですから」(荒木部長)

首位を走るチーム同様、球団経営・運営戦略にわたっても千葉ロッテが今後の球界をリードしていきそうだ。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト