F1GP・史上稀に見る珍事にファン激怒!

14台が1周も走らずリタイア!?わずか6台で争ったアメリカGP

2005.07.07 THU

参加全20台中、14台のマシンが1周もせずにリタイアし、昨年の王者フェラーリと万年最下位争いを演ずるジョーダン、ミナルディの6台のみが戦うという「前代未聞の珍事」となったF1第9戦アメリカGP。日曜日のインディアナポリスには多くのファンが詰めかけていただけに、高いチケット代を払って世紀の茶番劇を見せられたファンの怒りは想像に難くない…。グランドスタンドからは親指を下に向けた「サムダウン」のポーズとともにブーイングの大合唱。怒りの収まらない一部のファンがサーキットを去ろうとする某チームのメカニックに殴りかかるなど、サーキットは最悪の雰囲気に包まれた。

それにしてもなぜ、こんなコトが起こってしまったのか? そもそものきっかけは金曜日のフリー走行中に起きたラルフ・シューマッハー(トヨタ)のアクシデント。時速300km/hを超える高速で左リヤタイヤがパンクしてマシンは激しくクラッシュ。幸いラルフに大きなケガはなかったものの、その後、事故の原因がミシュランタイヤの致命的な欠陥にあることが明らかになったのだ。

「このままでは安全を保障できないので、コース上にシケインを設置してスピードダウンを図ってほしい」と要求するミシュラン勢に対して、選手権を管理するFIA(世界自動車連盟)は「片方のタイヤメーカーの都合でコースを変えることはあり得ない」とこの提案を拒否。スタート10分前まで続いた両者の話し合いは結局物別れに終わり、前述したようにブリヂストンタイヤを使用する6台だけがレースをすることになったのだが、FIAや各チーム、そしてタイヤメーカーがそれぞれの主張と権利を譲らなかった結果、最後に忘れ去られたのがサーキットに集まった多くのファンの気持ちだったことは事実だ。ただでさえF1人気が高くないアメリカで、少数派だった熱心なファンすら裏切ったF1GP。その代償はあまりにも大きい。

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