今の状況でW杯招致できるのか?

低迷する日本ラグビーその原因はいったいどこに?

2005.07.21 THU

藍ちゃん愛ちゃんが世界のトップと渡り合い、サッカー日本代表はブラジルに肉薄。アメリカからは連日イチロー、松井らの活躍が届き、女子バレーも北京に向け好スタート…。活況を呈する日本スポーツ界にあって、まったくいいとこナシなのがラグビーである。

4月の南米遠征では初対戦のウルグアイに逆転で敗れ、主力抜きのアルゼンチンに大敗。07年W杯アジア予備予選の香港、韓国には勝ったものの、優勝を公約に掲げて臨んだ5月のスーパー杯(日・米・カナダ・ルーマニアによる大会)では決勝でカナダに完敗し、6月のアイルランド戦もいいところなく2戦2敗。成績が上がらなければメディアへの露出も低下。この春、日本代表の試合が地上波で放映されたのは、アイルランドとの1試合をテレビ東京が短縮中継したのみだった。03年のW杯では激しいタックルで優勝候補のフランスにも肉薄し、勇敢な桜軍団と賞賛された日本代表は、いつのまにこんなことになったのか。

転落の始まりは昨秋の欧州遠征だ。03年W杯の功労者を軒並み外し、国内のトップリーグでも活躍していない若手を登用。攻防の起点となるスクラムの練習もほとんどしないまま臨んだ結果はスコットランドに8対100、ウエールズに0対98という壊滅的大敗。しかし、若手登用を主導した勝田強化委員長と萩本監督は何の責任も問われず留任し、さらに代表監督を推薦する「世界8強進出対策会議」議長や協会スタッフには勝田氏の母校・筑波大や勤務する仙台大のOBが送り込まれるという露骨な学閥人事。そんなモラルの崩壊は5月、現役の代表選手が2週続けて夜の六本木で暴行逮捕されるという不祥事まで到達。もはや選手の頑張りでどうなる問題ではない。

日本ラグビー協会は人気回復の切り札として、11年W杯の日本招致を目指し、新しい会長にも政財界に睨みの効く森 喜朗前首相を選出した。しかし、巨額の税金が投じられる事業の運営を任せられる組織づくりが先なのでは?

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