カズ、J2・横浜FCへ移籍

“キング・カズ”三浦知良がJ2でのプレーを選んだ理由

2005.08.25 THU

電撃的な発表だった。日本代表の現役最多得点記録を持つ〈キング・カズ〉こと三浦知良が、J1神戸からJ2横浜FCへ移籍したのである。

今季の神戸は開幕から極度の不振に陥り、すでに監督が2度も交代している。最年長のカズは主将としてチームを牽引してきたが、パベル現監督になってからはベンチにも入れなくなっていた。

かつて所属する京都がJ2降格となったとき、カズは「国内のトップリーグと日本代表へのこだわり」を理由に神戸へ新天地を求めている。ところが今回は、J2でも中位から下位を定位置とする横浜FCのラブコールに応えたのだった。

日本代表の弟分だった城彰二との2トップは、J2でトップクラスの実績を誇る。しかしトータルの戦力は、26節終了現在11位の順位が表すとおりだ。すでに後半戦に突入した今年はもちろん、来年もJ1争いに加わるとは考えにくい。ならばなぜ、カズはJ2に活躍の舞台を求めたのか。

欧州や南米では、下部リーグでプレーすることへのマイナスイメージがない。20代の現役代表はもちろん、カズのような実績を持つベテランが、意外なほど小さなクラブでプレーしたりする。ブラジル、イタリア、クロアチアでプレーした彼が、そうした感覚を身につけても不思議ではない。

現在38歳のカズだが、年齢的な衰えはさほど感じられない。もともとスピードで勝負するタイプではなく、ゴール前でのズバ抜けた決定力が持ち味だ。そのうえコンディション管理が万全とくれば、衰えを遠ざけることもできるというものだろう。

カズと横浜FCは、06年シーズン終了までの1年半の契約を結んでいる。そのとき彼は40歳。そのままスパイクを脱ぐか、新たな契約を結ぶのか。ブラジル留学やセリエA移籍などつねに時代を切り開いてきた先駆者は、今回も我々の想像を上回るシナリオを作り出すかもしれない。

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