10月5日の開幕ベンチ入りを目指す!

日本人初のNHLプレーヤー、福藤 豊は“野茂”になれるか?

2005.09.16 FRI

NHL(北米プロアイスホッケーリーグ)初の日本人選手が誕生した。いや、誕生へ向けて第一歩を踏み出した、と言った方が正確だろう。

今回NHLのロサンゼルス・キングスと2年契約を交わしたのは、昨年のドラフトで238番目で指名された元コクドのGK福藤 豊。契約したとはいうものの、即キングスでプレーできるわけではない。ルーキーが参加する試合形式のキャンプを経て、キングスのキャンプに参加。そこで実力が認められて、晴れてロースター(登録選手)入りとなる。キングスのGK枠はたった2人。ルーキーゲームで振り落とされれば、サマーキャンプにすら参加できない。福藤にはまだ厳しい試練が待っている。

ところで、04年のドラフトで指名された福藤の契約が、なぜ今年にまで延びたのか。実はNHLでは、サラリーキャップ制度の導入などを巡り労使交渉が紛糾。ついにはロックアウト(施設封鎖)に突入し、昨シーズンは中止に追い込まれてしまったのだ。「やっぱりショックでしたよ」。落ち込んだ福藤だったが、あえて帰国せず、MLBでいえば2AにあたるECHLのチームでプレー。27勝、3完封、防御率2.48で、月間最優秀ルーキーにも選ばれチームをプレーオフに導いた。ロックアウトは福藤に自信をつける時間を与えてくれたわけだ。

しかし、肝心のNHLはロックアウトの影響によるファン離れという大問題を抱えている。ここで思い出してほしいのが、95年のMLBだ。94年のスト明けとなったその年、MLBは地元のファン離れに苦慮していたが、日本では野茂英雄の登場に人気が沸騰。MLB復活の足がかりにもなった。

同様の危機感を抱くNHLが福藤に期待を寄せるのは言うまでもない。しかもチームが同じロサンゼルスとなれば…。「そこまで考えたことはないですけど(笑)。ただ必ずチャンスはある。今年は最悪でも3AにあたるAHLに残りたいですね」。NHLへ第一歩を踏み出した福藤。その一歩は案外大きいのかもしれない。

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