聖地・千葉マリンで1545日ぶりの勝利!

帰ってきたジョニー・黒木投手プレーオフ、優勝への思いとは

2005.09.29 THU

その日、千葉マリンスタジアムは“甲子園”と化していた。レフトスタンドの一部を除き、ほぼ360度、客席はマリーンズファンで埋め尽くされた。彼らの思いは一つ。あの男の復活勝利を、この場所で見届けることだ。

黒木知宏、プロ11年目・31歳。愛称、ジョニー。約4年前に右肩の故障で戦列を離れるまで、彼は誰もが認める千葉ロッテの絶対的なエースだった。97~01年、5年連続2ケタ勝利をマーク。98年には、最多勝と最優秀勝率の2冠を獲得。01年のオールスターゲームには、ファン投票1位で出場している。当時、低迷するチームを、黒木は人気・成績の両面から支えていた。

だが、その代償はあまりに大きかった。登板過多による「右腱板部分断裂」。肩にメスを入れることを拒み、自然治癒力に賭けた黒木を待っていたのは、長く厳しいリハビリ生活だった。02~03年、1軍登板なし。昨年4月、995日ぶりに1軍復帰を果たすも、シーズン成績は7試合で1勝3敗と振るわず。唯一の白星も、千葉から遠く離れた北九州市民球場でのものだった。

そして、今年8月28日。今シーズン初登板で先発のマウンドに立った黒木は、オリックス打線を7回無失点に抑える熱投で、本拠地・千葉マリンスタジアムでは実に1545日ぶりとなる勝利をつかみ取った。「マリンは、ずっと僕を待っていてくれたファンの人たちがいる聖地。ここで勝って、初めて復活という言葉が使えると思いながらやってきました。満員のファンが駆けつけてくれたことは、本当にうれしかった。心の中で、『やったぞー!』と叫びました」

この1勝で、昨年わずか0.5ゲーム差で逃した悲願のプレーオフ進出も決まった。「皆がここまでの成績を作り上げてくれていたので、それを壊すわけにはいかないと思っていました。これからは1試合でも多く1軍で投げ、優勝に貢献したいです」。

ジョニーの復活が31年ぶりの優勝へのラストスパートになることを、マリーンズファンも選手たちも信じている。

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