日本初のプロバスケ「bj」リーグが開幕

“必死のプレー”は、果たして客席に届いたか!?

2005.11.17 THU

11月5日、日本初のプロバスケットリーグであるbjリーグ開幕戦、東京アパッチvs新潟アルビレックスを見た。派手な音楽に乗った選手入場、ラップっぽいMCの喋りなど、世界最高峰のNBAを真似しているのは一目瞭然。客入りはまずまず。とはいえ一万人収容の有明コロシアムは満杯にならずリング後方は空席が目立つ。心配だ。

bjリーグの船出は決して恵まれたものじゃない。実業団チームが集まったスーパーリーグと一体になってプロ化できれば良かったのだが、話はまとまらず、独自のリーグとしてスタートせざるを得なかったからだ。国内有力選手の多くが実業団を離れなかったため、レベルはスーパーリーグ以下ともいわれている。

ところが、試合が進むにつれて不安は吹き飛んだ。たしかに前半は緊張のせいかアルビレックスのシュート成功率が低く、典型的な凡戦パターンだったのだが、後半になると見違えるように守備が良くなり、とうとう第4クォーターに同点。そのまま延長にもつれ込み、最後は東京アパッチが93‐90で逃げ切る熱戦になった。

それだけなら、まぁ良かったねで終わりだろう。MCはバスケに詳しくないのか、「ディフェンス!」と連呼するべきホームチームの守備時に「ストップ、ストップ」とあおってしまうし、チアガールズも単調なダンスを繰り返すばかりで、客の気持ちをつかみきれないままだったのだから。

ところが延長に入る前の休憩時、異変が起きた。それまでノリが悪かった客席から、自然発生的に「アパッチコール」が起きたのだ。おそらく客の何割かはバスケのルールも知らないビギナーなのに、それからは点が入ると総立ちである。選手たちの必死のプレーが、見る者の心を捉えた瞬間だった。筆者もつい叫んでいたもんなあ。

NBAは凄い。スーパーリーグも伝統がある。だけど、もっとも身近で、もっともファンの応援が選手に伝わるのはどこか。bjリーグ、一見の価値ありだ。

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