Jリーグ05年の総括&06年の展望

ガンバ大阪、悲願の初優勝にJリーグ新時代の到来を予感

2005.12.22 THU

たとえば10年後に振り返ったとき、05年はさまざまな意味でターニングポイントになったと位置づけられるだろう。今シーズンのJ1は、それほどトピックが満載だった。

まずは優勝争いだ。96年以来の1ステージ制となった今季は、5チームが最終節まで優勝の可能性をつないだ。上位陣が安定感を欠いたことが大混戦の要因だが、最終的にガンバ大阪が栄冠を勝ち取ったのは納得できる結末といえるだろう。

これが昨年までの2ステージ制なら、優勝は鹿島アントラーズとセレッソ大阪となる。ガンバは前期(17節終了時)が2位、後期(34節終了時)が4位だ。

しかし、覇権の行方が混沌としたそもそもの原因は、ガンバの信じられない失速にある。劇的な歓喜は自作自演のドラマだったのだ。リーグ最多の82ゴールを叩き出した攻撃サッカーは、過去の優勝チームと比べてもヒケを取らない。ゴールシーンを提供することでファンを魅了した西野 朗監督とその仲間たちこそ、今季のJリーグを象徴するチームだったといっていい。

93年のJリーグ開幕時に浦和レッズ、名古屋グランパスと並んで「3弱」と呼ばれたガンバの初優勝は、新時代の到来を強く印象づける。入れ替え戦の常連から脱却したオシム監督のジェフ千葉も、ナビスコカップを制して初タイトルをつかんだ。

対照的なのは東京ヴェルディだ。カズやラモスらを輩出したかつての名門は、J2降格の憂き目にあったのである。代わって昇格を果たした京都サンガは3年ぶり、アビスパ福岡は5年ぶりのJ1となる。

6月にW杯が開催される06年も引き続き、本命なき戦いとなるだろう。今季のジュビロ磐田や横浜F・マリノスのように、代表選手を多く抱える強豪が調整に苦慮しそうだからだ。W杯での活躍次第では、新たに海外クラブへ移籍する選手が出てくるかもしれない。シーズンを絞めくくる天皇杯でJ1勢が順当に8強を占めたのは、06年へ向けた高い意識の表れだろう。

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