日本勢50年ぶりのメダル獲得を狙う!

アルペンスキーの期待の星、佐々木 明の滑りを見よ!

2006.01.12 THU

フィギュアスケート、スピードスケート、ショートトラックと、トリノ冬季五輪では氷上の種目で日本選手のメダル獲得が期待されている。

そんななか、雪上種目、しかも日本人が半世紀もメダルから遠ざかっているアルペン種目で表彰台を期待されている男がいる。02―03シーズンW杯スラローム・ウェンゲン大会で2位に入り、一気にブレイクした佐々木 明だ。03―04シーズンでも10位以内を3度記録。スラローム総合でも11位にランクインし、昨季もトリノ五輪の舞台となるセストリエール大会で5位に入賞している。今季W杯開幕戦では4位入賞と上々のスタート。まさに乗りに乗っている。

そんな佐々木が得意とするスラロームは、スキーを素早く回転させ数多くの旗門を通過しながらタイムを競う、スピードとテクニックが問われる競技だ。選手は事前にコースを下滑り(インスペクション)し、旗門の数や位置を頭に叩き込んでから本番に臨むが、この佐々木、「インスペクションは流してスリルを味わう」ことを身上としている。それだけミスも多く旗門不通過で失格、ということもあるが、それでも持ち前の膝下の柔らかさとバランスの良さを生かして旗門に突っ込んでいく。表彰台か、失格か…。いわばリスキーな滑りが最大の魅力だが、ある評論家は「慎重な滑りをすると、丁寧に旗門を大回りしてしまい、かえってタイムをロスするのでは」と分析している。そんな大胆な滑り同様、「もう絶好調。基本的に自分が一番スゲーかなって(笑)」と発言もデカい。「汗と涙は大嫌い」だけど「『熱闘甲子園』を見て泣いちゃう」し「プロスキーヤーとしては五輪よりもW杯」と言ってはばからなかったが、アテネ五輪のメダルラッシュを見て「すげーかっこいい!」と目標を金メダルに切り替えた。

今季は経験豊富な皆川賢太郎も選手生命も危ぶまれる大ケガから復活。かつての大胆さは影を潜めたものの、繊細な滑りで確実に順位を上げている。どうやらこの雪男たち、期待してよさそうだ。

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