北京五輪へ向けオーディション実施

女子高生を集め「虎の穴」設立!?世界を目指す新体操界

2006.01.19 THU

今や世界トップクラスといわれる女子フィギュアに追いつけとばかりに同じ芸術スポーツである新体操も2年後の北京五輪に向けて思い切った強化策をスタートさせた。

北京五輪での「団体競技メダル獲得」を目標に掲げたナショナル選抜団体チームのオーディションが05年12月28日に行われた。スタイルや身体能力、技術などをチェックし、有望選手を発掘するこの類のオーディションは過去にも行われてきたが、今回はその本気さが違う。このオーディションで問うのは「覚悟」なのだ。対象となるのは現在の中学1年生以上だが、選抜チームの一員となるには千葉県の通信制高校への入学または転校が条件なのである。

日本の新体操は強いとはいえない。しかし、実は過去、団体では五輪や世界選手権でも入賞した実績もある。だが、従来のチームは、選手たちの生活圏がバラバラで練習場所に集まるのもひと苦労だった。これでは世界とは戦えない! その反省から今回の強化策は練り上げられた。

全日制から通信制へと変更するため体育館の空き時間が多くなるこの通信高校を拠点として、選ばれた選手たちは1日のほとんどの時間を練習に費やすことになる。地方の選手はもちろん関東の選手でも親元を離れることになるだろう。

果たしてそこまでの覚悟のある選手はどのくらいいるのか…強化本部にも不安はあったという。が、昨年末のオーディションには30名が参加。すでに各大会で実績をあげている選手も少なくない。5人でチームを構成する新体操の団体だが、十分にチームが組めるだけの戦力がそこには集結していた。「大切な選手たちをこのオーディションに出してくれた所属やご家族に感謝します」と語る山崎浩子強化本部長の声にも「手ごたえあり」という力強さがあった。

選抜メンバーの発表は1月中にも行われるという。「日本の新体操もやるな!」と思わせてくれるに違いない美しくも頼もしい選手たちに期待したい。

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