06年、新生オリックスに注目!

仰木前監督の遺志を、清原&ノリは継げるか…?

2006.01.26 THU

昨シーズン、不条理な合併により誕生したオリックスバファローズは、仰木 彬が指揮を執るしかなかった。ほかの誰がなったとしても、成績でも人気面でも、05年を上回ることはなかっただろう。そんな状況を本人も知っていたからこそ、明日も保証されない肉体にもかかわらず、ためらいもなく監督業を引き受けたのだ。それが命を縮めたという説もあるが、絶対に違う。むしろ延命させたのだ。「1年は、もたんかもな…」。合併パーティーの席で筆者に対して笑顔さえ見せながら、そうつぶやいた仰木の言葉の主語を、“監督としての激職が”だと思っていた。だが本人は、“人間としての命”のつもりだったのだと、亡くなった今、実感する。壮絶な決意だったのだ。

野茂英雄、イチローら一流選手ならではの自己主張を仰木は上手に吸収し、世界に通じる実力に開花させた。仰木に反旗を翻した者もいるだろう。だが今のところ、名前の売れた選手には1人もいないのである。そういう意味でも、巨人を追われた清原和博、メジャーでの夢が叶わなかった中村紀洋の両主砲の獲得は、仰木がオリックスに存在してこそ効果があると思っていた。温厚な中村勝広新監督が2人をうまく使えるのか、おとなしいチームメートとうまくやれるのか…。そのカギは、スタートダッシュができるかどうかにある。チームの成績がよければ、清原のような人気者がいると、ムードは最高となる。だが悪化すれば、たちまちチームは崩壊の危機にさらされる。年齢的に余力を残す中村はともかく、好投手の多いパ・リーグでの清原効果は期待できない。だからこそオリックスに欠けているそのスター性を最大に生かし、思い切りのいいプレーでファンを沸かせてほしいのだ。それが、ほかの選手たちに必ず好影響を及ぼすはずだ。仰木が常に訴えてきた“自分の役割”。これを清原と中村に、ぜひ自覚してほしい。今年のオリックスの順位は、優勝から最下位まですべての可能性があるだろう。

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