37歳・原田、16歳・伊藤の一発に期待!?

低迷する日本ジャンプ陣に、メダル獲得の秘策はあるのか?

2006.02.09 THU

かつては「日の丸飛行隊」と世界から恐れられた日本ジャンプ陣の低迷が続いている。今季W杯第13戦目にして、伊東大貴/2位、岡部孝信/3位、葛西紀明/4位と、ようやく調子を上げてきたが、トリノ五輪代表内定前の時点では、岡部ひとりが第8戦で4位に入ったのが精一杯だった。

それにしても長野であれほどの強さを見せつけた日本ジャンプ陣が、なぜここまで低迷してしまったのか。身長や体重でスキー板の長さを制限されたり、ウエアも厚さや素材など細かく規定されるといったルール改正の影響は大きい。が、結局は毎年のように変わるルールにうまく対応できず、精神的にも追い込まれ、自らのジャンプを見失ったことが最大の原因といえるだろう。現に長野後に大スランプを経験した岡部、着実に力をつけてきた伊東が、ここに来て開き直ったように大ジャンプを披露。実績のあるベテラン勢がいまだにフォーム改造に苦しんでいることを考えれば、彼らのジャンプには迷いがないといえる。

その意味で実績の乏しい16歳の伊藤謙司郎の代表入りはリスクが大きいとはいえ、面白い選択といえるだろう。昨年10月のW杯派遣候補選考会で2試合ともに5位に入り、11月にはFIS杯2試合で2位。世界レベルでの力不足は否めないが、潜在能力の高さは誰もが認めるところ。五輪では一発の力がものをいうだけに、過去の実績にとらわれない迷いのないジャンプで平成生まれの力を見せてほしい。

一発といえば、37歳・原田雅彦のかつての専売特許。よくも悪くもドラマチックな展開を演出してきた男だが、最近ではさすがに、その力も衰えてきたようにも見える。ノーマルヒルでの限定出場なら、と一発男の復活に期待したいが、さすがに厳しいか。

しかし、精神的支柱でもある原田が引っ張り、若い伊藤が底上げ役となれば、岡部、伊東の好調さも手伝い、意外な復活劇が見られるかもしれない。新旧の風を味方に、日の丸飛行隊の再浮上なるか。

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