トリノオリンピック前半戦速報

日本勢スタートダッシュならず後半戦の巻き返しに期待!

2006.02.16 THU


序盤からのメダルラッシュの期待を込めて、華々しく開幕したトリノ五輪。だが、結果は採点競技の難しさと五輪という大舞台の怖さを改めて認識させられるものとなってしまった。

解禁となったアクロバチックな3Dジャンプを世界に先駆けて取り入れ、その成否がメダルのカギといわれていたフリースタイル女子モーグルの上村愛子。決勝では高さのある完璧なコーク720を決め、柔らかなヒザで凸凹のある斜面を積極的に滑り降り無難にまとめたものの、得点は24・01と、滑り終わった時点で2位。後続の強豪選手に抜かれ、5位に終わった。

上村の3Dは確かに目を引いた。ポイント的にもアドバンテージになっていたはずだ。しかし、以前上村は「3Dは飛べば得点になる。手足がキレイに伸びていなくてもいいんです」といっていた。逆にいえば、それだけ未成熟なポイントカテゴリー。五輪という大舞台でジャッジは、より正確な滑りとスピードというモーグルの基本的な部分に採点の基準を置いていた。滑りの技術では上村もトップレベル。ところが、上位陣が26秒台でゴールしていたのに対して、上村のタイムは28秒47。ここに大きな誤算と五輪の落とし穴があった。

「この4年で成長したと思います。でも、やっぱり悔しいですね」(上村)

W杯の表彰台では常連となっていた國母和宏、中井孝治、成田童夢、村上史行が出場したスノーボード男子ハーフパイプも、五輪のもつ“特別な”雰囲気に惨敗した。1080(3回転)だ、900だと高度な技でメダル候補ともてはやされた彼らだが、小さなミスが命取りとなった。得点の基準は、基本的な技術の正確さに置かれていたからだ。「減点のされ方が違う。W杯よりもかなりシビアに見ていました」(綿谷直樹コーチ)。W杯とは違う。そんな思いがプレッシャーとなり、1本目の失敗を2本目でも取り返せなかったのではないだろうか。こんなに難しい五輪だからこそメダルには価値がある。後半戦に期待だ。

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