サッカーに続き、プロ野球にも導入?

レンタル移籍導入にプロ野球が慎重な理由とは?

2006.04.06 THU

WBCや両リーグの開幕など華やかな話題が続くプロ野球。その陰に隠れて目立たないが、セ・リーグのプレーオフ導入など、さまざまな球界改革の議論も進められている。たとえば「レンタル移籍」についてもそうだ。

サッカー界でおなじみのレンタル移籍は、簡単にいえば期間の決まった移籍。Jリーグでは「期限付き移籍」と呼ばれている。レンタル移籍のメリットは実力がありつつもチーム事情で控えに回っている主に若い選手が、出場が見込まれるチームに移籍することで人材を有効活用できること。移籍先のチームは手っ取り早く戦力補強ができ、移籍選手は出場機会が得られ一気に才能が花開くケースもある。また元の所属チームもレンタルゆえに財産である選手を失うことなく、移籍先で選手が成長して戻ってくれば万々歳。レンタル移籍は誰もが幸せになれる制度なのだ。

ところが、話がプロ野球となるとなかなか導入決定に至らない。その理由はいくつかあるが、最も大きいのは機密漏洩の問題だ。たとえばサインについてもそう。「レンタル移籍した選手にサインを盗まれるといったことは、聞かないですね。もともと複雑なサインの少ないスポーツですから」(Jリーグ関係者)というサッカーとは違い、野球は攻撃や守備、バッテリー間のサイン漏れは勝敗に直結する。仮に同一リーグ間でのレンタル移籍を禁止したとしても、今は交流戦がある時代。レンタル移籍によって選手の行き来が激しくなれば機密漏洩にナーバスになるのは理解できる。

ただし、レンタル移籍に対して、ほとんどの球団が導入に前向きではあるのは確か。機密漏洩の問題が解決すれば導入される可能性は高い。その場合、心配なのはポジション、時期、期間などの制限が厳しくなること。条件でがんじがらめになり、骨抜き制度になっては意味がない。才能の埋没は本人にとってもファンにとっても悲しい。名案と英断が生まれるか注目したいところだ。

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