ヨーロッパでの評価も急上昇!

スコットランドで中村俊輔が得たものは?

2006.05.11 THU

日本代表の海外組で、いまもっとも充実しているのは中村俊輔だろう。欧州各国でプレーする日本人10人のなかで、リーグチャンピオンに輝いた唯一の選手なのである。しかも国内カップとの2冠だ。

スコットランドリーグのレベルは、欧州でもセカンドクラスだ。外国人選手も一線級は少ない。リーグ戦の独走は、ライバルチームが自滅したゆえでもあった。

それでも、彼にとっては有意義なシーズンだっただろう。前所属チームのレッジーナは、中盤を省略した攻撃が多かった。とくに上位陣とのゲームでは、相手の特徴を潰すことが優先された。中村がスキルを発揮する機会は限られていたのである。

セルティックでは違った。持ち前のテクニックを生かせる環境があり、しかも試合を重ねるごとに攻撃は中村主体となっていった。また、左利きの彼を右サイドに置くストラカン監督の采配は、プレーの選択肢を増やすことにつながった。右サイドから内側へ切れ込んでシュートを打つパターンが増え、その精度も高まっていった。

優勝を義務づけられたクラブでプレーした意味も大きい。セルティックではアウェーゲームでも勝利を要求されるし、ホームでの取りこぼしは許されない。毎週末のリーグ戦には、1部残留が目標のレッジーナでは味わえない緊迫感があったはずだ。そうしたプレッシャーを感じながら結果を残したことで、彼のメンタリティーはさらにたくましくなっただろう。それこそは、ワールドカップの1年前にあえて新天地を求めた理由のひとつだった。

6月のドイツW杯では、攻撃の大黒柱として期待されている。セルティックで数多くの得点を生み出した左足のFKやクロスは、日本代表でも欠かせない武器となっている。W杯終了後には、かねて希望していたスペインのクラブへの移籍が実現するかもしれない。日本代表に合流してからの数カ月は、中村から目が離せない。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト