東京ヤクルトが挑む球団改革

古田兼任監督が掲げる「F-Project」の成果は見えた?

2006.05.11 THU

29年ぶりとなる選手兼任監督に就任した東京ヤクルトスワローズ・古田兼任監督。当代きっての名捕手のプレーと采配の両立に注目が集まっているが、グラウンド外でも古田兼任監督は精力的に活動している。昨年、(こちらも)29年ぶりに観客動員140万人を切った東京ヤクルトの営業・企画的分野においても積極的にアイデアを立案、実行しているのだ。その象徴が「F-Project」という球団改革プロジェクト。「F-Project」の「F」には「FURUTA(古田)」「FUN(楽しむ)」「FAN(ファン)」「FULL(神宮を満員に)」といった意味があり、古田兼任監督が自らが先頭に立ち、さまざまな営業・サービス方法を模索している。

「まだ開幕したばかりなので、目に見える成果はわからない状況ですが、古田兼任監督就任後に始めたメルマガの登録時には1万件を超える意見が寄せられたように、ファンのみなさんの関心は高いようです」(東京ヤクルト企画広報部)

「F-Project」は球団・選手・ファンが一体となって改革を推し進めるのが理想。実際、今季から導入された「ホームゲームカード」(来場するとスタンプが押され3試合観戦ごとに賞品がもらえる)は「繰り返し観戦するメリットがほしい」というファンの意見を吸い上げたものだ。

「ただ、正直、あらためてチケット1枚を売ることの難しさを実感していますね」(同)

まだスタートしたばかりのチーム成績はともかく、選手としての古田兼任監督自身は開幕から苦しい戦いが続いている。極度の打撃不振などもあって、4月半ばからはスタメンを外れることも増えた。高度な情報戦が当たり前、継投が前提という現代野球において、捕手と監督を兼任するのはやはり厳しい。だが、軌道に乗り始めた「F-Project」を下火にさせず、さらなる成果を上げるためにも、古田兼任監督の活躍とチームの勝利は何よりも特効薬。巻き返しに期待したいところだ。

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