“夢のカード”を制したのはバルセロナ!

欧州CLついに決着!そして舞台はいよいよW杯へ

2006.05.25 THU


ともに攻撃的サッカーを軸とするバルセロナとアーセナルが激突した欧州チャンピオンズリーグ(以下CL)決勝はバルセロナが悲願の優勝を飾った。

試合の流れを決定づけたのは、19分の退場劇。ロナウジーニョの縦パスから裏に抜けたエトーを、慌てて飛び出したアーセナルGKレーマンが倒してしまったのだ。10人での戦いを強いられたアーセナル。先制こそしたが、その後は全員で自陣を固め、バルセロナの攻撃を司るロナウジーニョを徹底的に封じる策をとらざるを得なかった。そしてバルセロナのライカールト監督は後半に展開力のあるイニエスタ、FWのラーション、攻撃的な右サイドバックのベレッチを投入。この積極策が勝機をもたらした。76分にイニエスタ、ラーションとつないだボールをエトーが流し込み同点。5分後にはゴール右でパスを受けたラーションが中央に折り返すと、後方から走り込むベレッチが豪快に逆転ゴールを決めた。

約10カ月にも及んだ戦いは、バルセロナの14年ぶりの栄冠で幕を閉じた。W杯に備えるため、5月15日以降に行われたCLの試合は唯一この決勝だけ。心配されるのは、この試合に出場した18人のW杯登録メンバーの体調だ。ブラジル代表のロナウジーニョは今季だけで70試合近くこなしてきたが、彼は見た目に似合わず頑丈な体と驚異的な回復力で知られている。ブラジル代表自体も選手を心身ともにリラックスさせる術を心得ているため、きっちり調整してくるだろう。一方で、いつになく苦悶の表情を浮かべていたアーセナルのフランス代表・アンリは深刻だ。

「キング・オブ・クール」の異名を取る彼は、本来、少々の疲れや痛みは顔に出さないタイプ。敗戦の精神的なダメージから完全に切り替えてW杯に臨めればいいのだが…。後は2人に限らず、すべての代表選手が限られた時間の中でうまくリフレッシュし、ドイツの地で素晴らしいプレーを見せてくれることを祈るだけである。

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