田臥勇太に追いつけ追い越せ?

日本バスケ界の新星KJ松井を知っているかい?

2006.05.25 THU

バスケットボール王国のアメリカで、果敢に挑戦している若者をイメージするならば、田臥勇太の名前が思い浮かぶだろう。しかし、昨年秋にコロンビア大に入学、日本人男子としては初めて、NCAA(全米大学体育協会)一部校のプレーヤーとなったのKJこと松井啓十郎も負けてはいない。NCAA一部は大学バスケットの最高峰で、強豪校のスター選手はNBA予備軍。あのマイケル・ジョーダンも、ノースカロライナ大で実績をつくった後、NBA入りしているのだ。

KJのバスケット人生は、バルセロナ五輪の米ドリームチームがきっかけ。ジョーダンのプレーを見て感銘した父が教える基礎技術の練習に、彼は毎日休むことなく取り組んだ。ジョーダン主催のキャンプに参加するため何度も渡米し、10歳の時には父に影響され憧れとなったスターの来日イベントで、1対1をする機会にも恵まれた。

アメリカへ留学したいと思い始めたKJは、中1の2学期からアメリカンスクールに2年間通学。2000年9月、高校バスケット界の名門校への留学が実現する。KJは3点シュートが武器の選手として、高校最後のシーズンで一試合平均15点をマーク。卒業後、11年生(日本の高2)から勧誘してきたコロンビア大へ進学したのだ。

コロンビア大は、学業優秀で知られるアイビーリーグの大学。強豪とは言えないが、リーグ戦で優勝すれば、全米王座をかけたNCAAトーナメントに出場できる。この大会は全米中が熱狂するイベントで、日本でたとえるなら高校野球の甲子園だ。

3月上旬にシーズンを終えたKJは、先発12試合を含め全27試合に出場。1年生ながら、チーム4位の平均6・5点を記録した。今後の課題は、3点シュート以外での得点とディフェンス。これらが向上すれば、来季の先発定着も十分可能だ。「NCAAトーナメントに出る」という目標に向け、KJは前進を続ける。目標が現実となれば、田臥のNBA入り同様、日本のバスケットボール史に残る快挙となる。

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