シューマッハーが通算PP新記録を達成

名実ともにセナを超えた!?“紅い皇帝”の次なる戦いとは

2006.06.01 THU


ミハエル・シューマッハーがアイルトン・セナの持つ記録を破り、ついに史上最多の66ポールポジションを達成したF1サンマリノGP。すでに世界チャンピオン獲得数、優勝回数、ファステストラップ獲得数、生涯獲得ポイントでもF1最多記録を打ち立てていたシューマッハーは、これで名実ともにF1の歴史の頂点に立ったわけだが、その大記録を実現した舞台が、12年前にセナがレース中のアクシデントで、この世を去ったイモラというのは何かの巡り合わせだろうか。

94年のイモラでセナという目標を失ってしまったシューマッハーにとって、以後、最大のライバルは常に自分自身であり、その結果生まれた数々の偉大な記録はそうした自分との戦いの足跡だった。ことあるごとに「自分は記録のために走っているのではない…」と言い続けてきた彼が、セナの最多勝記録を破った時、思わず目に涙を浮かべていたのを、僕は今でも忘れられない。

本当は彼も「セナという時代」を正面から打ち破って、F1の頂点に立ちたかったはず。そしてセナもまた当時、日の出の勢いだった若きシューマッハーを迎え撃つために、勝てるマシンを求めてウイリアムズに移籍したはずだった。しかしイモラのタンブレロコーナーでシューマッハーの目の前を走っていたセナのマシンは突然コースを離れ、そのまま永遠に手の届かない場所へ…。以来、シューマッハーは記録を相手に孤独な戦いを続けるしかなかったのだ。

今季、サンマリノGPの優勝で勢いを取り戻したシューマッハーは、続くヨーロッパGPでも連勝! その後スペイン、モナコではルノーの逆襲を許したものの、一時は独走態勢に入るかと思われたアロンソとタイトル争いを繰り広げている。

史上最多、7度の世界王者を獲得した皇帝・シューマッハーと若き新王者・アロンソの直接対決! 今度こそ僕たちは「次の時代」をかけた二人の戦いを、この目で見ることができそうだ。

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