足掛け10年、55試合目での偉業達成

ラグビー日本代表の大畑が、トライ数の世界記録を樹立!

2006.06.01 THU

5月14日、東大阪市の花園ラグビー場で、大畑大介(30・神戸製鋼)はテストマッチ(国代表戦)における個人トライ数の世界記録を更新した。対戦相手はヨーロッパのグルジア代表。大畑にとっては55試合目のテストマッチだった。これまでの世界記録は、80年代後半から90年代半ばにかけてトライの山を築いた、元オーストラリア代表デイヴィッド・キャンピージが持つ64。大畑はこの日、3トライを挙げ記録を65に更新したのだ。

ラグビーは、1チーム15人と球技の中で最も人数が多い。おまけに力の差が如実に出る。そんな競技で、世界を相手に1試合平均1個以上のトライをとり続けるのは、ハンパなことじゃない。爆発的スピードと瞬時にスペースを嗅ぎとるセンスに加えて、パスに秀でた仲間に恵まれ、かつ信頼されなければ、ボールは回ってこないのだ。

「トライは一人でできるもんじゃない。これまでの55試合を一緒に戦った、すべてのメンバーに感謝したい」(大畑)

試合後にそう言ったのは大畑がこの競技の本質をわきまえている何よりの証しだ。

大畑の名が一般のスポーツファンに認知されたのは、01年元日に放送された「スポーツマンNo.1決定戦」で初登場初優勝を果たしてから。しかし、世界ではそれ以前からとっくに知られた存在だった。99年3月に行われた7人制ラグビーの国際大会「香港セブンズ」で、試合終了10秒前にスコットランドから逆転の90m独走トライを奪って、大会史上初めて優勝国以外からMVPに選ばれた。同年10月にウェールズで行われた第4回ワールドカップ(W杯)では地元ウェールズから、03年にオーストラリアで行われた第5回W杯でもベスト4に残ったフランスから、それぞれ見事なトライを奪って“世界”をうならせた。

「W杯で勝つと最高に気持ちいいと思う」(大畑)。個人記録に区切りをつけた大畑は、来年に迫った第6回W杯で91年以来となる日本の勝利に立ち会うべく、今年11月のアジア最終予選突破を目指す。

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