女子バレー・ワールドGPで奮闘中!

「柳本のシナリオ」第3章期待を裏切る筋書きに期待!

2006.08.31 THU

アテネ五輪で5位入賞。昨年のワールドGP、ワールドグランドチャンピオンズカップ(グラチャン)もともに5位。そろそろ真価が問われる柳本晶一監督率いる全日本女子が、11月に開催される世界選手権を前にワールドGPで奮闘している。東京での予選ラウンドでは、大会3連覇を狙うブラジルに完敗したものの、苦手キューバ、ライバル韓国に3対0と完勝。好スタートを切った。

そんな柳本ジャパンで輝いていたのが、今大会からレギュラーに抜擢された荒木絵里香。精神的な弱さを克服、初戦のキューバ戦で思いきりのいいスパイクを一本決めると一気にブレークし、大山加奈とともにチームの得点源となった。さらに5年ぶり代表復帰の落合真理、初選出の小山修加も持ち味を発揮。「柳本のシナリオ」第3章といわれる今大会。そのプロローグで、“読者”のハートをガッチリつかんだようだ。

しかし、第3章の真の主人公は、やはり前2章と同じ竹下佳江、菅山かおる、高橋みゆきだった。菅山は本来のリベロで地味ながら拾いまくり、高橋は“元気娘”らしからぬ渋い表情で勝負どころで拾い、アタックを決めていた。対照的に若い木村沙織は攻守に成長した部分も見られたが、ブラジル戦では苦しい場面で精神的な弱さを露呈。荒木の大活躍も相手チームのマークが手薄だったことも考えられる。ムラッ気の多いキューバ、発展途上の韓国のミスに助けられたシーンも多かった。確かにミスも減り、ここぞという場面でも競り負けない強さも見られたが、各国がモチベーションを上げてくる世界選手権ではどうか。第3章がマンネリに陥らなければよいのだが…。

地上波での生中継もあり、負けられないのもわかる。しかし、せっかく選んだ井野亜季子、石川友紀のプレー、初選出の高橋 翠のトスさばきも見てみたかった。さらに、木村や荒木が苦しいときは、経験豊富な宝来眞紀子を投入しても良かったのではないか? つかみはOKの第3章。読者を裏切る波乱の筋書きに期待したい。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト