小笠原のメッシーナ移籍もようやく決定

セリエA、ゴタゴタの末に開幕八百長問題の経緯と影響とは?

2006.09.14 THU

ドイツW杯で優勝を飾った後も、イタリアサッカー界はやたらと騒がしい。昨季終盤に国内を揺るがせた八百長疑惑が、シーズンオフの話題を独占してきたからである。

事の発端は、複数クラブが自分たちの試合を裁く主審を操作したというもの。その主役が国内屈指の名門ユベントス(ユーベ)のGMだったから大変である。ユーベはジャッジに恵まれることで知られており、審判の買収が取りざたされていたのだ。疑惑はACミラン、フィオレンティーナ、ラツィオらのメガクラブに飛び火し、かつて中村俊輔が所属したレッジーナにも及んだ。

イタリアでは1980年にも大規模な賭博スキャンダルがあった。このときは選手10人が逮捕され、ミランとラツィオが降格処分を受けている。トトカルチョを巡る勝敗の売買が主な原因だった。

今回はもう少し複雑だ。今やクラブの重要な財源となる放映権が絡んでいる。例えば優勝にも降格にも無関係なチームが、主審とタッグを組んで上位チームに恩を売る。その見返りとして、選手の獲得などで便宜を図ってもらうのである。選手の移籍を扱う代理人の関与も取りざたされている。

イタリアサッカー協会は、ユーベにセリエB降格と勝ち点17減を命じた。フィオレンティーナ、ラツィオ、レッジーナ、ミランは降格を免れたが、それぞれ勝ち点減からスタートする。この決定に、ほくそえんでいるのはミランだ。欧州チャンピオンズリーグ出場が許され、予備戦を突破して本戦出場を決めたのである。マイナスポイントも「8」で、もっとも少ない。ユーベからビッグネームの選手が流れてきたインテルも、今回の騒動で得をしたチームだ。

また、昨季18位のメッシーナがユーベの降格で棚ぼたの残留となった。これにより、セリエA残留を条件にオファーを検討していた小笠原満男が、期限付き移籍を表明した。カターニャへ加入した森本貴幸に次いで今季2人、日本人通算7人目のセリエAプレーヤー。彼にも要注目だ。

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