三つ巴首位争いの蚊屋の外に

昨年の日本一・千葉ロッテ、V逸の原因はあの選手だった!

2006.10.12 THU

北海道日本ハム、西武、福岡ソフトバンクの上位3チームが最終戦までもつれる、熾烈な首位争いを見せた今年のパ・リーグ。その一方で、昨年の覇者・千葉ロッテはというと、首位に16.5ゲーム離されての第4位。リーグ優勝はおろか、プレーオフ進出さえも果たせないというふがいない成績に終わった。

今年の千葉ロッテは、なぜここまで陥落してしまったのか。思い返せば、昨年の12月21日。「小坂 誠選手、読売へ金銭トレード」の一報が、連覇への道を閉ざす最初にして最大のつまずきだったと考えられる。

昨年は11月のアジアシリーズまで試合があったこと、春先にWBCが開催されることは事前に分かっていたハンデ。好調だった投手は徹底的に研究され、打者は厳しいコースを攻められるのは王者の宿命。言いわけにはならない。さらに、もともと打線が強くはないうえに、エース級の投手ばかりをぶつけられるようにもなる。こうしたなかなか点が取れない状況でこそ、勝敗のカギとなるのは「守備力」と「走力」だ。

小坂選手は新人の年から9年間、千葉ロッテのショートを守り続け、ゴールデングラブ賞4回、盗塁王2回。派手さはないが堅実な守りと俊足でチームを支える、いわば最も“ロッテらしい”選手だった。一つの好守で試合の流れやスタンドの雰囲気までも変えられる、守備で客を呼べる選手はそうはいない。昨年は西岡 剛、今江敏晃選手らのブレークもあり、彼らに続く新星の台頭を期待する意味もあったのかもしれないが、2人にしても実質2年目。実績のある選手の存在は、まだまだ必要だった。

若手の手本となるべき選手を自ら手放していては、毎年優勝戦線に食い込めるようなチーム力は養われない。個人的な見解になるが、福岡ソフトバンク(当時ダイエー)が、ナインからの信頼も厚かった小久保裕紀選手を読売に無償トレードした翌年から、公式戦では1位になりながら、2年連続プレーオフで敗れる憂き目に遭っているのも、偶然ではないと思っている。

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