早大を復活させ、トップリーグへ!

清宮・新監督はサントリーを常勝チームに再生できるか!?

2006.10.12 THU

スポーツに負けはつきものだ。強者とは、負けを誰よりもうまく総括できる者といえる。

9月9日、トップリーグ第2節でヤマハ発動機に22―21と悔しい逆転負けを喫したサントリーは、「necessary loss」(必然の敗戦)を合言葉に翌週16日、今季昇格の日本IBMを56‐15と一蹴。30日にはクボタを55‐25と破って、10月1日第4節終了時点で1敗ながら3位につけた。

サントリーを率いるのは、清宮克幸・新監督(39歳)。早大ラグビー部を5年間で3度の大学日本一に導き、名将の名をほしいままにした。そんな清宮監督が、就任早々に喫した手痛い敗戦を総括した言葉が、「necessary loss」なのである。

「実際のゲームでは、普段の練習では起こらないようなことが起こる。だから、『この1敗があったからこそ、オレたちは最後に勝てたと言えるようにしよう』と、選手たちに伝えました」(清宮監督)。新監督を慕って、佐々木隆道(早大)、有賀 剛(関東学院大)といった大学のスター選手が加入し、このところ低迷ぎみだったサントリーは、春先から自信に満ちていた。しかし、開幕の時点では負傷者が多く、ベストメンバーを組めずにいた。そんな状況での逆転負けに自信を砕かれた選手たちは、この一言で見事に立ち直ったのである。

清宮監督は、現役時代から卓越したリーダーだった。89年度に早大ラグビー部主将として大学日本一を達成。90年9月にはU23日本代表のキャプテンとして、当時、日本代表が1勝も挙げられなかったアメリカ代表を破ってみせた。「necessary loss」は、生まれながらのリーダーだからこそ言えたチームを奮い立たせる一言なのである。来年1月14日まで激しい順位争いが続くトップリーグは、その後の4強によるプレーオフ、『マイクロソフトカップ』に勝って初めて覇者となる。そんな死闘を制したとき、最初のつまずきは常勝チームになるために“necessary”だったと証明されるのだ。

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