高校野球の“連合チーム”って何?

校歌は3校分歌う!?連合チームの甲子園出場なるか

2006.11.30 THU

「豊後大野連合」――。なかなか迫力のある名前だが、これは大分県にある高校野球のチーム名。県南部にある三重、三重農、緒方工の3校が2008年度から三重総合高への統合が決まり今春から生徒募集を打ち切り。各校、部員数が9人に満たなくなったため連合チームを結成したのだ。

そもそも連合チームとは、97年から少子化などを背景にした選手不足に対応する措置として、高校野球連盟が大会参加を承認したチーム。01年までは1ケタ台だったが近年急増し、この夏は59チームが予選に参加した。そしてこの豊後大野連合、実は今秋の大分県大会で準Vを飾り、九州大会に出場。連合チーム初となる甲子園出場の期待が寄せられている。というのも、2勝すれば来春の甲子園(選抜大会)出場が確実といわれる九州大会では初戦敗退したが、「県大会ベスト8以上で困難な状況を克服した学校」が選ばれる「21世紀枠」で選出される可能性が十分だからだ。この夏は三重、三重農が初戦負けで緒方工が2回戦負け。過去の戦績を見ても甲子園など夢のまた夢だったのだから驚きである。

学校行事や授業数の違いから練習時間にもバラつきがあり、当初は練習法やサイン、野球観の違いに選手、指導者も戸惑った。それでも21人の部員の半数は同じ中学出身で気心が知れていたことや「各校の長所を取り入れよう」という思いに各自が至り、チームがまとまったという。

さて、そんな豊後大野連合に素朴な疑問。まずはユニホーム。これは「M(三重)」「A(agriculture=農業、三重農)」「O(緒方工)」と各校から1文字ずつ取ったロゴを使った新ウエアを作った。では、晴れて甲子園出場となった場合、校歌をどうするのか? 現時点では「各校の校歌を1番ずつ歌う」という案も出ているが、まだ未定。すべては甲子園が決まってから、とのこと。果たして全国初となる連合チームによる甲子園出場は実現するか。選抜大会出場校の選考は来年1月26日に行われる。


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