ミズノがブランドロゴを統一した事情

野球用品市場を舞台にしたスポーツメーカーの戦い

2006.11.30 THU

今年のサッカーW杯の直前、当時、巨人の小久保裕紀が、日本代表への応援メッセージを寄せ、お返しとして小久保に巨人での背番号である6番の日本代表ユニホームがプレゼントされたというニュースが流れた。それにしてもなぜ小久保が日本代表に?

実は両者に共通しているのはスポーツメーカー・アディダスと契約している点だ。サッカーのイメージが強いアディダスだが、日本での野球事業も2004年よりスタート。現在、巨人のオフィシャルパートナーとしてユニホームなどを担当している。冒頭のトピックスには、おそらくサッカーに比べて認知度の低いアディダスの野球事業のPRという側面もあったはずだ。

アディダスに限らず、最近、野球界ではナイキなど外資系メーカーの躍進が目立つ。それを示すようなニュースが、今度は野球用品の国内シェア約40%を誇るミズノから届いた。野球やゴルフでおなじみとなっているミズノの「M」のブランドロゴが、同社のシューズなどと同じ「ミズノランバード」マークに統一するというのだ。そこにはブランディングに長けた外資系メーカーに対抗するという狙いもあるだろう。

面白いのは外資系メーカーが日本でシェアを伸ばしているように、ミズノもアメリカで野球用品のブランド力をアップさせているという点だ。今夏、「世界少年野球大会」で大阪にやってきたアメリカチームの少年たちは、口を揃えて大阪・淀屋橋にある「ミズノ本店に行きたい!」とねだっていた。少年たちの間でミズノは、ミズノ製品を使うイチローの影響もあって、ウィルソンやローリングスといったアメリカの老舗メーカーに迫る人気なのだという。

少年時代から外資メーカーの製品が選択肢としてあった世代は、先入観なくブランドを選べるだろう。野球用品で考えると、奇しくもそれは、日米同時に同じような状況になっているともいえる。国産VS外資の戦い。本当の決着がつくのは、数十年後なのかもしれない。


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