バレーボール全日本チームを総括

世界バレーで見えた北京五輪への課題

2006.12.14 THU



写真提供/YUTAKA/アフロスポーツ
日本各地で熱戦が繰り広げられた世界バレー2006。女子はブラジルを破ったロシアの4大会ぶりの優勝で、一方の男子はポーランドを下したブラジルが2連覇を達成し、34日間に及んだ大会は幕を閉じた。

ホームの大声援をバックに世界へと挑んだ全日本チームは、メダル獲得を目指した女子が6位。ベスト8が目標だった男子は、格上のアルゼンチンに競り勝つなど、大健闘の8位でフィニッシュした。しかし、大会を通じて、克服すべき課題が明らかになったのも事実だった。

たとえば女子は、柳本晶一監督が掲げた「アンダー2」、いわゆる一人一人がミスを2つ減らそうというテーマをもっと追求できたはずだし、植田辰哉監督が率いた男子も、持ち味のコンビバレーが機能しないときは、決まってサーブレシーブの乱れが原因になっていた。そして、男女ともに言えるのが、世界ランク5位以上の強豪とは、やはりまだ大きな力の差が存在していたということ。これは今後、あらゆる面でレベルアップを図りながら、少しずつ差を埋めていくしかないだろう。

ただ、光明がないわけでもなかった。女子の小山修加や男子の石島雄介といった新戦力の台頭は、これからの全日本に明るい希望を抱かせた。もちろん、荒削りな部分も残ってはいるが、豪快なスパイクを放つ思い切りの良さは、もうそれだけで魅力十分だった。また、女子の大会MVPに輝いた主将の竹下佳江や高橋みゆき、男子の大ベテラン・荻野正二やスーパーエースの山本隆弘ら、チームの主軸がそれぞれの役割をしっかり果たしたことも、他のメンバーには良い刺激になったはずだ。

そんな全日本にとって、次なる大きな目標は08年の北京五輪。女子はアテネで逃した悲願のメダル獲得を、男子は4大会ぶりとなる本大会出場を目指すことになる。簡単ではないが、この世界バレーでつかんだ自信をさらに進化させることができれば、決して不可能ではない。


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