甲子園の星“佑ちゃん”早大進学が内定

斎藤佑樹が次に狙う天皇杯と六大学野球の関係

2007.01.18 THU



写真提供/時事通信
夏の甲子園を沸かせた“ハンカチ王子”こと早実・斎藤佑樹が系列の早稲田大学に推薦で進学することが内定した。もちろん斎藤は野球部入部の見込み。春からは戦いの舞台を甲子園から神宮球場に移し、天皇杯を狙う…ん? サッカーでもないのに、なんで斎藤が天皇杯なのかって?

実は早大が加盟する東京六大学野球リーグの優勝杯には、硬式野球の天皇杯も含まれているのだ。天皇杯は他のスポーツにもいくつか与えられているが、原則は一競技に対してひとつ。だから硬式野球で天皇杯を狙えるのは、東京六大学野球だけなのである(ちなみに軟式野球は天皇賜杯全日本軟式野球大会がある)。

このことからもわかるように、東京六大学野球は、他の大学野球リーグと、実力はともかく伝統は明らかに違う。日本の大学野球リーグで最も古く、ルーツとなった早稲田大と慶応大の対抗戦、いわゆる早慶戦はプロ野球よりも甲子園よりも早く始まっている。つまり東京六大学野球は日本の野球界を黎明期からリードしていた存在だったのだ。人気も昭和30年代前半まではプロ野球をしのいでいて、使用球場である神宮球場には長蛇の列ができるほどだった。

加盟校は早慶に加え、明治大、法政大、立教大、東京大(加盟順)の6校。1925年にこの6校で正式に東京六大学野球がスタートしてから現在まで、新加盟、脱退した大学はない。歴史を尊重してリーグ最終戦は必ず早慶戦が組まれる試合日程など独特の決まりごとや、使用球場を同じくする東都大学野球リーグが基本的に平日開催なのに対して土日開催が約束されていたりと優遇されている面も多い。

ただ、加盟大学の入学難易度の上昇、地方リーグの活性化などの理由で、往時に比べて現在のレベルは他の大学野球リーグと拮抗している。しかし、歴史とブランドはやはり日本一。斎藤には、そのプレッシャーに負けない活躍を期待したいところである。


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