通算511勝の伝説の名投手

松坂のレッドソックスの大先輩「サイ・ヤング」の偉大さを知る

2007.01.25 THU



写真提供/HULTON/Getty Images/AFLO
3週間後の2月18日、キャンプ地のフロリダ州でいよいよ松坂大輔のメジャーリーグ人生がスタートする。1年目の松坂がどれくらい活躍するのか、それを考えるうえで、知っておきたいひとりの偉大なピッチャーがいる。その投手の名前はサイ・ヤング。そう、シーズン最高の投手に与えられる「サイ・ヤング賞」の由来となったことでもわかるように、伝説的なメジャー最強の投手だ。

そのサイ・ヤングと松坂にどんな関係があるのか。もともと松坂が入団したボストン・レッドソックスには右の豪腕投手がエースと呼ばれてきた伝統がある。たとえばロジャー・クレメンス、あるいは現役最高右腕のペドロ・マルティネス、また現在のエース、カート・シリング。いずれも150km/h超の豪球と変化球で打者を圧倒する右腕で、まさに松坂もこのタイプの投手。

そして、じつはこの伝統のもとになったのがサイ・ヤングなのである。その圧倒的なスピードボールを武器にサイ・ヤングがメジャー22年間で残した記録は信じられないほどのすごさで、まず通算勝利511勝は2位に100勝近くの差をつけるダントツのメジャー記録。さらに、通算完投749試合、通算投球回数7354回、通算先発815試合もすべて歴代トップ。また、1903年の第1回ワールドシリーズではレッドソックスのエースとしてチームを初代チャンピオンに導き、翌年には近代野球で初という完全試合を達成――。レッドソックスはサイ・ヤングの功績を称え、いまも本拠地フェンウェイパークの外壁にサイ・ヤングの旗を掲げているくらいなのだ。

レッドソックスが松坂の交渉権獲得のために支払った60億円は米ドルで5111万ドル。これはサイ・ヤングの511勝にちなんだもので、松坂にその再来になってほしいという球団の期待の表れだったといわれる。サイ・ヤングがボストンの1年目に残した成績は、33勝10敗、防御率1.62、もちろんタイトルを総ナメした。さて、松坂のメジャー1年目は――。


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