松坂や渡辺(俊)が自在に操る魔球?

「ジャイロボール」を投げてみたい!

2007.02.08 THU



撮影/村山史典
キーパーを吹っ飛ばす『キャプテン翼』のドライブシュート。土煙とともに消える(違反投球という説も…)『巨人の星』の大リーグボール。

スポーツ漫画の世界で放たれる“魔球”は現実世界にもある。昨年のサッカー・ドイツW杯では、左右に揺れながら落ちる無回転のミドルシュートが話題になった。縫い目がなく以前より軽い公式球が、このキーパー泣かせの魔球を生んだらしい。

そして、最近野球界で騒がれているのが“ジャイロボール”。松坂大輔(レッドソックス)や渡辺俊介(千葉ロッテ)が投げることでも有名になった。4シーム(通常の握り)ジャイロは初速と終速の差がほとんどないため、ボールが浮き上がってくるように見える。2シーム(縫い目に沿うように指をかける)ジャイロは空気抵抗が大きいため、直球の球筋のままソロリソロリと飛んでくる、なかなか到着しない遅球。

しかし、この魔球の“発見者”で『魔球の正体』(ベースボール・マガジン社)共著者でもある手塚一志さんは言う。

「渡辺(俊)のは2シームジャイロですが、松坂の縦スライダーは“意識的に落としてる”という意味で少し違うんじゃないかな」

ジャイロはときにキャッチボールの相手が取り損ねてボールを額に当ててしまうほど怖い魔球だとか。というわけで、この魔球をマスターしようと手塚さんが運営する野球技術向上“虎の穴”、「上達屋」東京道場(世田谷区上馬)をいそいそと訪れた。

渡されたのは、左右が塗り分けられてるジャイロボールマスター用の練習球。(1)下半身からうねり上げ(2)脊柱軸をスピンさせ(3)肩甲骨・肩の軸のスピンとともに腕を内向きにねじる。この投げ方でジャイロ特有のキリもみ回転を生む所存なんですが…。

「あ、回転はジャイロっぽいよ。でも、投げ方がフニャっとしてるからもっと足腰を強化した方がいいね」

魔球とは何千球も投げ込んで自分の体でつかむもの。手塚氏の笑顔はそう言っているように見えた。


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