かつては独自の珍ルールも存在!?

ベッカムが300億円で移籍したMLSとは?

2007.02.15 THU



写真提供/AFLO
“貴公子”ベッカムの移籍先が、米国メジャーリーグ・サッカー(以下、MLS)のLAギャラクシーに決まった。5年で300億円という超大型契約だ。彼が次なる挑戦の場として選んだMLSとはどんなリーグなのか?

スポーツ大国ながら、長年「サッカー不毛の地」と言われてきたように、国内での人気はいまひとつ。かつては独自の珍ルールも採用していたというMLSは、世界ではまだまだ“マイナー”な存在だ。そんなリーグに、なぜ彼は移籍を決めたのか?

「この移籍劇の背景には、米国サッカーの失敗の歴史があるんです」と語ってくれたのは、その美声と知的な実況で大人気のフリーアナウンサー・倉敷保雄氏。

「かつて『北米リーグ』というプロリーグがあり、ペレやクライフといったスーパースターがプレーしていたのですが、人気の偏りと給料の高騰でリーグ運営につまずき、わずか十数年で消滅してしまったんです」

MLSは同じ轍を踏まぬよう、給料や選手獲得の制度にルールを設け、これまで慎重にリーグを運営してきた。しかし誕生10年を経て、さらなる発展のために規制を緩和し、スター選手を獲得できる土壌を整備し、ベッカムを起爆剤として呼んだのだ。

「MLSの狙いはリーグを盛り上げ、米国にサッカー文化を根づかせること。ベッカムはロスでサッカースクールも経営しており、うってつけの人物だったんです」(同)

チケットが売れるなど、すでにベッカム効果は出ているという。しかし「ブームで終わせてはいけない」と倉敷氏は続ける。

「もともとショーアップがうまい国。珍ルールも話題作りの側面がありましたからね。『24』のように、複雑な対立構造やドラマ性をリーグに持ち込めば、米国独自のサッカー文化が育っていくと思います。僕が会長ならベッカムのライバルを呼ぶかな(笑)」

サッカーをメジャーにすれば、ベッカムは米国の伝説になるだろう。これは代表落選などで傷ついた誇りを取り戻す挑戦でもあるのだ。


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