プロ野球・独立リーグの今

厳しくも期待したい四国と北信越の挑戦

2007.03.01 THU

オープン戦も熱を帯びてきたプロ野球(以下NPB)。いよいよ本格的な球春近し! とワクワクしている野球ファンも多いだろう。だけど、ちょっと忘れていないか? もうひとつのプロ野球・独立リーグのことを。

3年目を迎える四国アイランドリーグ(以下四国IL)は、昨年のドラフトで評価アップに自信を深めた。研修生的立場の育成選手ではなく、初めて正式な支配下選手として深沢和帆が巨人に、角中勝也が千葉ロッテに指名されたのだ。

NPBの評価が変わってきた理由は、単純に四国ILがレベルアップしているのも事実だが、NPBとの交流戦が増加したことも大きい。NPBの選手と実際に試合をすることにより、スカウトたちが四国ILの選手の力を計りやすくなったのだ。

「スカウト部長やチーフクラスが訪れるようになったことからも、見方が変わってきた気がします」(四国IL事務局 広報担当・田口哲之氏)

今後の課題は経営面。初年度より額は半減するなど徐々に上向いてはいるが、2年目も赤字だった。

「タフな課題ですが、地域密着という点により力を入れ、営業担当のスタッフを増やすなどして対応していきたい」(田口氏)

一方、今年からスタートする北信越ベースボール・チャレンジ・リーグ(以下北信越BCL)は、地域活性化、選手の挑戦の場といった地方独立リーグの意義としては四国ILと通じるものがある。ひとつ新たな試みとして注目したいのが「キャリアサポーター制度」だ。これは給与支払いがないオフに仕事を紹介したり、引退後の仕事をサポートするなど、所属選手の生活基盤の安定を図るのが目的の制度。人材派遣で実績のあるフルキャストが協力しているだけに、実効性が期待される。

四国ILや北信越BCLの成功は野球界、ひいてはスポーツ界の活性化、新しい形の選手活動の指針につながる。両リーグの発展を願いたいところだ。


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