元オールブラックスの英雄が日本に喝!

ラグビー界の巨星がHCに就任カーワンJAPAN、W杯へ始動!

2007.03.22 THU

“JK”と呼ばれる男が、沈没しかけたラグビー日本代表を救ったのは、昨年秋のことだった。

本名ジョン・カーワン。ニュージーランド生まれの42歳は、昨年10月にテクニカルアドバイザーの名目でチームに帯同するや11月から実質的にヘッドコーチ(HC)として指揮を執り、W杯アジア予選でライバル韓国を相手に、1カ月にも満たない準備期間で54‐0と史上初めての完封劇を演じてみせた(今年1月正式にHCに就任)。

前任者、ジャン・ピエール・エリサルドHCは勝利への道筋を明確に示さない指導者だったが、カーワンは対照的だ。「私が日本でプレーした時、キミたちの早くて低いタックルが嫌だった。それを、世界を相手に見せてもらいたい」。最初のミーティングで、そう言って選手のプライドをくすぐる一方、グラウンドでは「もっと低く」「まだ高い」とプレーの一つひとつに厳しく日本語で注文をつけ、チームとして戦う姿勢を植えつけた。

現役時代はオールブラックスのスーパースター。WTB(ウイングスリークォーターバック)として63の代表試合に出場し、奪ったトライは35。87年の第1回W杯では、192cm、101kgの巨体でトライ王に輝き、世界に衝撃を与えた。

コーチとしても、02年~05年までイタリア代表を指導。03年W杯では2勝も挙げた。スーパースターでありながら、指導者としての手腕も非常に優れている。97年に来日して3年間NECでプレーした縁が、今回のHC就任に結びついたわけだが、キャプテンを拝命した箕内拓郎(NEC)を筆頭に、代表選手たちの信頼も厚い。

今秋9月7日からフランスで開催される第6回W杯に向けて、第一次代表メンバー40名が発表されるのは3月29日。「W杯で勝つために必要なのは、最後まで勝つと信じ続けること」が持論のカーワンHCは、91年ジンバブエ戦以来のW杯2勝目を挙げられるか? まずは、春先に国内で行われる国際試合に注目だ。

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