レベルは高いはずなのに…

サッカー五輪代表の戦いがどーして盛り上がらないのか?

2007.04.19 THU



写真提供/AFLO
「アテネを見てネ」。なんとも軽いフレーズではあるが、前回のアテネ五輪にはマスコミと世間が一体となって、予選からサッカー五輪代表を応援する雰囲気があった。しかし現在、アジア2次予選が佳境を迎えた北京同代表。本誌発行時点で最終予選進出が決まっているかもしれないというのに、いったいどれだけの人が、このことに注目しているのだろう。今回は周囲の反応が冷たすぎるように思えるのだが…考えすぎだろうか?

「確かに、今大会はチケットが売れていません。3月28日に国立競技場で行われたシリア戦では、観客は約1万8200人でした。ニュースの扱いも低く、過去の大会と比べると熱が冷めている印象はあります」(『サッカー批評』編集長・森 哲也さん)

では、なぜこうも盛り上がりがイマイチなのか。端的な理由を語ってもらった。

「それは、サッカー日本代表のファン層が、ライトなグループとコアなグループに二極化されてしまったからですね。ライトなファンとは、昨年のドイツW杯での惨敗で、一気に代表熱がしぼんでしまった人たち。中田英寿を超えるカリスマが誕生しない限り、当時のバブル人気は取り戻せないでしょう。一方、コアなファンは日本の今の実力をよくわかっていますので、2次予選くらいではビクともしない。最終予選になれば、自然と熱くなってくるはずです」

ということは、現状の日本にとってアジアはたやすく勝てる地域だと?

「いえ、アジアのレベルも上がっていて、最終予選の突破は簡単ではありません。ただ、今の五輪代表には先日のA代表戦にデビューした家長昭博や水野晃樹など、才能豊かな選手が多い。反町監督の『人とボールが動くサッカー』が機能しさえすれば、非常に面白いサッカーが展開されますよ」

いずれにせよ、本番は最終予選にコマを進めてから。ライトなファンもぜひ、スター不在を嘆くばかりでなく、一度は試合を観てみよう。意外と高度なサッカーに、きっと驚くハズなので。


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